【みんなのヘルスケアQ&A】Raffles Medical｜アレルギー体質のせいか、大気汚染の影響もあり、鼻詰まりや喉のイガイガが止まりません。どのような対策をするのが良いでしょうか

ベトナム在住の方々の悩みの一つが、鼻・喉・気管支の症状です。読者の方々からも繰り返し、予防法や対策の質問を頂きます。ベトナムにおける大気汚染は、日本とは大きく異なります。私も、ベトナムに来てから鼻汁が多くなり、時に痰が出るようになりました。大気にはさまざまな汚染物質が含まれていますが、人体に最も影響を及ぼすとされるのがpm2.5です（2.5マイクロメーターより小さい粒子を指します）。これが、人体の皮膚や粘膜に接触・吸収されて悪影響を及ぼします。空気の入り口である鼻や喉が最も影響をうけます。
一番いい対策は汚染物質を体に入れないことですが、大変困難です。できる対策として、外出時のマスク着用があります。不織布マスクは、完全ではありませんが、かなりのpm2.5を防ぎます。また、私たちは90%を屋内で過ごしています。屋内でも常時マスクを着用することは困難ですので、pm2.5を除去できる空気清浄機の使用をおすすします。
ご質問の方は、アレルギー体質とのことですので、大気汚染により炎症が起き、またアレルギーが悪化したものと考えられます。症状を軽減するには、抗アレルギー薬の内服をおすすめします。また鼻閉とのことですので、アレルギー性鼻炎に対する点鼻薬の使用をご検討ください。両薬剤とも、日系クリニックではどこでも処方可能です。喉のイガイガには、水のうがいをおすすめします。トローチなどもいいと思います。
また咳が続くこともあるかと思います。その際にも、ぜひクリニックを受診して、適切な治療を受けてください。