【みんなのヘルスケアQ&A】Raffles Medical｜もしこちらで妊娠した場合、検診〜出産まで日本の病院との違いを教えてください。

ベトナムで妊娠した場合、まず大きな違いは出産場所の選び方です。妊婦健診はベトナムで受けながら最終的に日本へ帰国して出産する方法と、妊娠から出産までをベトナムで過ごす方法があります。ハノイやホーチミン市などの大都市には、外国人が利用しやすい国際病院や私立病院があり、日本語通訳や英語での対応ができるところを選ぶことも可能です。
健診の内容自体は大きく変わらず、血液検査や超音波検査などを週数に合わせて行います。ただ、日本では多くの自治体で健診費用の助成がある一方、ベトナムでは医療機関ごとにスケジュールや料金が異なり、自己負担が多くなる傾向があります。
出産については、日本では自然分娩が基本で、帝王切開は必要なときに限られますが、ベトナムでは帝王切開率がやや高めです。また産後の入院日数にも違いがあり、日本では経腟分娩で5～7日、帝王切開で7～10日が一般的ですが、ベトナムでは経腟分娩で1～2日、帝王切開で4日前後と短めです。そのため、退院後のサポート体制を事前に考えておくことが大切です。
特に日本では自治体の産後ケア施設や助産師訪問など、産後の体や心を支える仕組みが整っていますが、ベトナムでは日本語で同じようなサポートを受けるのは難しいのが現状です。ですので、退院後に手伝ってくれる人を確保しておくなど、日本との違いを理解したうえで準備して臨むことが安心につながります。