【みんなのヘルスケアQ&A】ファミリーメディカルプラクティス（FMP）｜一年を通してインフルエンザに罹患する可能性があり、予防接種を受けるタイミングに迷うことがあります。いつ頃接種するのが良いでしょうか？

インフルエンザが流行していますね。皆さま、ワクチンは接種されましたか。
ベトナムのように年中高温多湿で、明確な流行時期がない国では、接種のタイミングに迷われる方も多いと思います。結論から言うと、在越日本人の皆さまには日本と同じ「秋の時期」の接種をお勧めします。理由は2つあります。まず1つ目は、ベトナムは日本と環境は異なりますが、日本人コミュニティがあり日本との往来も頻繁なため、日本国内の感染症の影響を受けやすいことです。したがって、日本で流行期となる冬の前に接種することをお勧めします。2つ目は、インフルエンザワクチンの型についてです。北半球のワクチンは、その年の2月に南半球の流行状況を基に型が決定されます。そして、その新しいワクチンがベトナムに入ってくるのは秋ごろです。今年はすでに9月ごろに新しい型のワクチンが入荷していますので、ぜひ接種にお越しください。インフルエンザワクチンは、接種してすぐに効果が100％になるわけではありません。およそ2週間かけて抗体が上昇し、その効果は約6カ月続きます。特に健康上の問題や受験などの事情がなければ、日本の冬のピーク前に1回接種すれば十分です。ワクチンは完全に感染を防ぐ「盾」ではありませんが、発症や重症化、入院のリスクを確実に下げます。特に高齢者、妊婦、慢性疾患のある方にとっては重要な予防策です。