ハノイの夏は暑さこそ厳しいが、太陽が最も力強く輝き、その太陽が1日の終わりに周囲の景色をとりわけ鮮やかな茜色に染めるこの時期は、素晴らしい夕日が見られる季節としても知られている。とはいえここ最近は天候が不安定で、常に美しい夕日が見られるわけではない。そのため、晴れた日の夕方には、ハノイのたくさんの若者たちがタイ湖(西湖)周辺に集まり、気分転換と景色、夕日を背にした写真撮影を楽しんでいる。なかでも特にタインニエン通りの中心付近はタイ湖で最も人気のある夕日観賞スポットになっている。
面積約500ha、周囲長約14.8kmを誇るタイ湖は、ハノイ市最大の自然湖。タインニエン通りの並木道の木陰や、夕日観賞スポットは、季節を問わず多くの若者たちに人気がある。タイ湖に沈む夕日が「ハノイの名物」と呼ばれることからもわかるように、タイ湖はハノイの人々にとって誇りであり、多くの思い出が詰まったかけがえのない大切な場所なのである。
この時期、夕日が沈むのは午後6時半から7時頃。大半の人は早めに訪れ、湖畔で日没前の時間をゆっくり楽しむ。集まる若者たちを相手に飲み物やスナックなどを売る行商人の姿も夕方になるとどんどん増えて、湖畔は一気に賑やかさを増す。夕焼けが綺麗に見えるのは日没前後の約30分で、夕日は沈み始めたら数分で完全に沈んでしまう。1分、時には数秒の誤差で最も美しい光景を見逃してしまうこともあるので、日没の時間をウェブサイトなどで確認してから出かけよう!

こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探してます。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!