【みんなのヘルスケアQ&A】ゴックミン総合病院｜出張者がベトナムで食中毒に。食中毒対策と発症時の初期対応は？

ベトナムは食文化が非常に豊かで、多くの旅行者や出張者が現地の料理を楽しんでいます。しかし、慣れない水や食材、調理方法、腸内細菌環境の違いなどが原因で、食中毒や消化不良を引き起こすことがあります。特に短期滞在では体調の変化に敏感になり、迅速な対応が大切です。
食中毒は、食後30分〜数時間で症状が現れ、腹痛、下痢、吐き気、嘔吐、発熱、寒気、倦怠感、めまいなどが見られます。重症時には血便や意識の混濁が起こることもあります。
このような症状が出たら、まず原因と思われる食事を控え、水分と電解質を十分に補給してください。原因が不明なまま下痢止め薬を使うと、毒素が体内に残る可能性があるため、自己判断での服用は避けましょう。
下痢が1日4〜5回以上、高熱や嘔吐が続く、脱水症状が見られる場合は、できるだけ早く医療機関を受診してください。基礎疾患がある方や免疫力が低い方は特に注意が必要です。
予防としては、清潔で信頼できる飲食店を選び、飲み水はペットボトルを使用、生肉や生野菜より、十分に加熱されたものを選ぶことも重要です。さらに、食前後の手洗いも徹底してください。
胃腸が敏感な方や渡航直後の方は、乳酸菌や整腸剤を取り入れることで腸内環境を整えるのも効果的です。
ゴックミン総合クリニックには、これまで多くの日本人の方が消化器科を受診されています。不安なことがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。