【みんなのヘルスケアQ&A】ファミリーメディカルプラクティス(FMP)|破傷風や腸チフスなどの予防接種を受けてきましたが、もうすぐ5年が経過します。追加接種した方がいいワクチンはありますか?

ハノイ在住 50代男性
破傷風や腸チフスなどの予防接種を受けてきましたが、もうすぐ5年が経過します。追加接種した方がいいワクチンはありますか?
ファミリーメディカルプラクティスジャパンデスク 千葉 大 医師
海外赴任前は一般的に、破傷風やA・B型肝炎などのワクチン接種が推奨されます。それぞれのワクチンには追加接種が必要なものもあれば原則として不要なものもあります。
まず破傷風ワクチンは10年ごとに定期的な追加接種が推奨されています。前回の接種から10年が経過する前に、破傷風トキソイドまたは三種混合ワクチンの接種を検討しましょう。特に三種混合ワクチンはしつこい咳が長く続く百日咳の予防にも有効で、近年、薬剤耐性を持つ百日咳が増加傾向にある日本やベトナムにおいては、単独の破傷風トキソイドよりも推奨されます。
また腸チフスワクチンの一般的な有効期間はおよそ2年とされているため、効果を維持したい場合は2年ごとの定期的な接種が理想的です。
狂犬病ワクチンの追加接種の時期については、専門家の中でも3年から10年以上と意見が分かれており、不安な場合は医師に相談することをお勧めします。
このほか、インフルエンザワクチンは効果が半年ほどのため、毎年流行シーズン前に接種することが推奨され、特に職場や公共の場に出る機会が多い方は、感染リスク低減のため毎年接種を検討しましょう。日本脳炎ワクチンは最終接種から5~10年後に追加接種が推奨される場合もありますが、確実なデータは不足しています。
これは新規接種ですが、蚊で感染するデング熱を予防するデング熱ワクチンがベトナムで接種できるようになりました。
一方、原則として追加接種が不要なワクチンもあります。麻しん(はしか)、風しん、ムンプス(おたふく風邪)、水痘(水ぼうそう)、A・B型肝炎に対するワクチンは、正しく接種が完了していれば、追加接種は必要ないと考えられています。これらのワクチンに関しては過去の接種記録を確認し、もし不明な点があればお気軽にご相談ください。海外赴任中は適切なワクチン接種計画を立てることが重要です。

こちらの専門家に解説していただきました

Hanoi French Hospital:千葉 大 医師

名前:千葉 大
専門:総合診療科
【経歴】
東北大学医学部卒業
0歳児から高齢者まで、幅広い年齢の診療経験があります。
海外での勤務経験もあり、救急医療から診断困難例の対応まで行っております。

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