周囲から「ナンセンス」と言われた行為から生まれた美しい景色

国道61C号線を通る多くの人々が目を奪われ足を止めるのは、ハウザン省チャウタンア郡タンホア村にある鮮やかなピンク色の蓮畑。約50km続く直線道路の両側に広がる稲田のなかに出現する色鮮やかな蓮畑は人気のフォトスポットになっている。

蓮の収穫は年2回で2回目の収穫は旧正月と重なる。稲穂が色づく時期と同時期に蓮の花が開花し、稲の黄金色と大輪の蓮のピンク色が美しい田園風景を作り出している。畦道に立つと片側に稲、もう一方に蓮の花が咲き誇る光景に圧倒される。訪れた若者のひとりは「SNSでこの場所を知りましたが、想像以上に美しい景色で驚きました」と話す。今では写真を撮るためにアオザイやノンラーを用意してこの場所を訪れる人もいるほどに有名になった。

約8000㎡のこの土地を隣人から借りて蓮畑を作ったタンさん夫妻は、自身の蓮畑が多くの人から注目を浴びていることに驚きを隠せない。「葦に覆われていた休耕地を整えて蓮畑にしました。周辺の土地では米しか育てられていないのにこの場所で蓮を育てるのはナンセンスだ、と言われましたが、米ではなく蓮を栽培すると決めました。この土地は米作りにも適していますが、蓮にも適しているようで害虫や病気も少なく、蓮で米作りの2倍の収入が得られました」とタンさんは話す。写真撮影に訪れた人たちが蓮の花や新芽を折ってしまうことがあったことから現在では「写真撮影、蓮の花、新芽1万VND」という看板と、蓮畑の中央まで続く木製の橋が設置されている。

Bao
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探してます。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!
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