【みんなのヘルスケア】さくらクリニック｜医師が解説！ ベトナムの夏バテ対策

暑くなると体がだるいなど不調を感じる方が増えます。
このようないわゆる「夏バテ」はなぜ起こるのでしょうか？

主たる原因は自律神経の乱れといわれています。

私たち人間は恒温動物で、外気温が変化しても体温を一定に保つ機能が備わっています。この役割を担っているのが自律神経です。
気温の高い屋外とエアコンなどで冷えた屋内を行き来すると、そのたびに自律神経に負担がかかり、自律神経の乱れにつながります。
この体温調整には多くのエネルギーを消費するうえ、発汗に伴うミネラルの喪失や暑さによる睡眠の質の低下などが重なると、夏バテ症状が強くなります。

夏バテ対策として、エアコンの設定温度を26～28℃程度にし、外気温との差を小さくしましょう。これにより、体温調整に伴う自律神経の負担を軽減できます。

水分補給は水だけでなく、スポーツドリンクやココナッツウォーターなどミネラルや電解質といわれる成分が含まれるものを積極的に摂取しましょう。

また、睡眠時はかなり水分が失われるため、起床後は必ず水分補給をするよう習慣づけましょう。

ベトナムの夏の定番食と言えば、カイン・クア（カニのスープ）でしょうか。このスープではタウリンや亜鉛などのミネラルなどが効率よく摂取できます。食欲がないときでもスープなら食しやすいですよね。

ただし、不調が続く場合は熱中症・脱水症などの可能性がありますので、医療機関を受診するようにしましょう。

さくらクリニック
総合内科 松尾めぐみ医師

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