【みんなのヘルスケアQ&A】さくらクリニック|熱中症のような症状が出た場合、現地ですぐにできる実践的な対処法を教えてください。

ハノイ市在住40代男性
熱中症のような症状が出た場合、現地ですぐにできる実践的な対処法を教えてください。
松尾 めぐみ 医師
10月になっても、ベトナムでは蒸し暑い日が続きます。熱中症は、発汗による脱水や塩分などの電解質の喪失によって体温調節が追いつかなくなり、さまざまな症状を引き起こします。
外出中に「めまい」「頭痛」「吐き気」「強いだるさ」「大量の汗」「筋肉のけいれん」などを感じたら、まず暑い場所から離れましょう。屋外なら日陰へ、できればエアコンの効いた室内へ移動します。衣服やベルトなどをゆるめ、横になって安静にしてください。
同時に、体を積極的に冷やすことが重要です。濡らしたタオルや冷たいペットボトル、保冷剤などを首、わきの下、足の付け根などに当てます。冷房や扇風機も活用し、皮膚を水で濡らして風を当てる方法も有効です。熱中症では、できるだけ早く体温を下げることが重症化を防ぐポイントです。
意識がはっきりしていて、自力で水分を飲める場合は、水や電解質を含む飲料、経口補水液などを少しずつ補給しましょう。一度に大量に飲むより、こまめに補給することが大切です。汗を大量にかいた場合は、水分だけでなく電解質も失われていることを意識しましょう。
ただし、意識がぼんやりする、呼びかけへの反応がおかしい、けいれん、意識を失う、自力で水分が取れないといった場合は、重症化している可能性があります。こうした場合は、すぐに救急要請を行いましょう。また、意識ははっきりしていても、体を冷やして水分を補給しているにもかかわらず症状が改善しない、または悪化する場合は、早めに医療機関を受診してください。意識障害がある人には無理に水分を飲ませず、救急車が到着するまで体を冷やし続けてください。
「まだ動けるから大丈夫」と我慢しないこと。暑さによる違和感を覚えた時点で早めに休むことが、重症化を防ぐ第一歩です。

こちらの専門家に解説していただきました

松尾めぐみ 医師 

名前:松尾 めぐみ
専門:総合内科

【経歴】
長崎大学医学部医学科卒
千葉大学大学院医学薬学府卒
深谷赤十字病院初期研修医
千葉大学医学部附属病院肝担膵外科勤務
皆さまが心身ともに健康にベトナム生活を過ごせるようサポートできれば嬉しいです。


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