植物性バターのあれこれ【食べ比べ】|ベトナムの「食」をフードアナリストちぇりが深堀り!|VIETNAMFoodLover(No.157)

ベトナムのヴィーガンバター?!

ベトナムはベジタリアンの方が多いわけではありませんが、仏教行事が盛んなことからベジタリアン料理や食材が身近な存在。 その影響の一つが、植物性のバター。ベジタリアンでなくとも乳製品を摂れない方にも有効なケースがあるので、バリエーションを知っておくと便利ですね!お馴染みのものからちょっと変わったものまで、ぜひ試してみてください!

CASHEW BUTTER【DAT BUTTER】


ベトナムの名産品の一つを原料にした添加物不使用カシューナッツバター。ピーナッツバターよりも風味が軽く、柔らかい印象があるのが特徴で、甘さもかなり控えめなので料理にも活躍。ベトナム発の商品でもあるのでお土産にも。
■ 濃厚さ ★★★★
■ 汎用度 ★★★★
■ 甘さ  ★★

BO DAU PHONG 100%【La petite epicerie】


つぶつぶが残ったクランチータイプのピーナッツバター。砂糖もほとんど入っておらず、ほぼピーナッツ。混ぜ物などもされていないので、純粋にピーナッツの風味を楽しめます。甘さは蜂蜜などで足してもいいし、料理にも使えます。
■ 濃厚さ ★★★★
■ 汎用度 ★★★★★
■ 甘さ  ★

Dark Tahin【TERRA SANA】


ゴマをすりつぶして滑らかにした練りゴマのようなものですが、上部に溜まる分離したサラサラのオイル状のものがかなり多め。ピュレ部分はかなり重ためで、焙煎の加減か苦味が強いのが特徴。日本の練りゴマとは味わいが違うので注意
■ 濃厚さ ★★★
■ 汎用度 ★
■ 甘さ  

Nocciolata【Rigoni di Asiago】


ヘーゼルナッツベースにココアを混ぜたもの。ナッツの風味は控えめでカカオの風味もバランスが良いが、かなり甘めで余韻が強い。つまりは少量でも美味しくいただけるということでもあり、食べ方次第でヘルシーに。
■ 濃厚さ ★★★
■ 汎用度 ★★
■ 甘さ  ★★★★★

CREMA PISTACCHIO【CAMPO D’ORO】


ピスタチオのクリームバター。オリーブ色をしたペーストはスムーズでピスタチオの風味豊かだが、甘さが強いのが人によっては難点。トーストに添えたりお菓子作りに使ったりが主な用途となり、美味しいけど用途が限られるかも。
■ 濃厚さ ★★★
■ 汎用度 ★★
■ 甘さ  ★★★★

Pea-NOT【Vgood】


乳製品でないどころかナッツでもないヒヨコ豆のバター。ナッツほどの油分を含むわけではないので、テクスチャー的にはマットな感じ。もったりと重く、少しきな粉のような風味と微かな苦味があり、相当濃厚。
■ 濃厚さ ★★★★★
■ 汎用度 ★★★
■ 甘さ  ★★★

MACADAMIA SPREAD ORIGINAL【DOITUNG】


マカダミアナッツのつぶつぶつを残したタイプのペーストで甘さは最小限。マカダミアの風味のみを主眼に置いた味わいはヘルシー且つ、ナッツの中でもあっさりタイプなのでとても食べやすい。甘さも控えめなので料 理にも。
■ 濃厚さ ★★
■ 汎用度 ★★★★★
■ 甘さ  ★★
甘さの予測がつきにくい
昔ながらの大量生産品のピーナツバターは甘いもの、と相場が決まっていましたが、今回ご紹介したものの何品かのように、昨今はナチュラルに素材を圧縮したりグラインドしたりしただけのものも多いです。ただそういうことは、食べてみないとわからない。新しい商品にトライする際には、基本甘いものと心得て、もし甘さの少ないものであれば蜂蜜を足したり、お料理に活用するなどして楽しむ心構えでいると良いかもしれません。

Writer: ちぇりさん|在住12年目。日本で1,500件、ホーチミン市内で3,000件以上を食べ歩き、現地の食材や調味料にも興味津々。食べるのも作るのも好きなフードアナリスト。
フードアナリストちぇりのホーチミンの美味いもん

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