【みんなのヘルスケア】Sakura Clinic(さくらクリニック)｜日本で流行中のマイコプラズマ肺炎とは？

マイコプラズマ肺炎とは肺炎マイコプラズマという菌が起こす呼吸器感染症で、特に小児・成人に多く高齢者に少ないといわれています。
まず発熱・倦怠感・咽頭痛で発症し、その後乾いた咳が続きます。普通の風邪と比較し鼻水・鼻詰まり症状が少ないことが特徴です。

アメリカ疾病予防管理センターの報告ではコロナ禍の後から世界的に増加し、2024年もその傾向が継続しているとのことです。
日本では特に今年の夏ごろから顕著に増加しています。

飛沫感染により人から人に感染し、家庭内感染は40%に上るとの報告もあります。
「歩く肺炎」と称されるように、肺炎にしては比較的重篤感がないことが特徴で、感染していることに気づかずに周りの人に感染させてしまう可能性があります。

年末年始に一時帰国を予定される方は気をつけましょう。
予防方法は他の呼吸器感染症と同じで、手洗い・うがい・咳エチケットです。
自然軽快することもありますが、治療はマクロライド系などの抗菌薬です。
近年はこのお薬に対する耐性化が問題となっており、治療に難渋するケースもあります。

ベトナム（特にハノイ）は大気汚染によって頑固な咳が続く方も多くいらっしゃいますが、その中にはマイコプラズマ肺炎によるケースも含まれているかもしれません。
長引く咳がある場合は、医療機関を受診するようにしましょう。

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