【みんなのヘルスケアQ&A】Raffles Medical｜子供が日本とベトナムで予防接種を受けていますが、ワクチンの成分は異なりますか？ 複数の国で接種をしても問題ありませんか？

重篤な感染症を予防できる効果的な方法の１つが予防接種です。予防接種を打つことはお子さん自身を守るのが一番の目的ですが、副次的に流行の手助けをしない役割も担っています。懸念点として、日本とベトナムでは流通しているワクチンの製造業者が異なることでしょうか。　　　
結論として、同じ病原体に対して異なる会社のワクチンを接種することの有効性や安全性は結果がほとんど出ていません。つまり、異なるワクチンを接種しても有効である可能性もあるし、同等に残念ながら効果がない可能性もあります。ある特定のワクチンでは相互作用の有効性を認めています（コロナワクチン、日本脳炎ワクチン等）し、日本と同じワクチンが複数流通していますが全てでなく、むしろほとんどが異なります。　　　　　　
そこで大事になってくるのはワクチン接種の計画です。どの程度ベトナムに滞在予定なのか、日本に一時帰国する頻度はどの程度か、その際に日本で接種できるタイミングがあるか、などを考慮しながら一緒にお子さんのワクチンスケジュールを組み立てることが重要です。ぜひ今一度お子さんの母子手帳を確認して、気になる方は医療機関に相談してください。