こんにちは!突然ですが皆さん、ベトナムでの交通手段は何を使っていますか?タクシー?Grab?マイバイク?「路線バス」って使われていますか?今回は意外と便利な「路線バス」の魅力をたっぷりご紹介!
ハノイ市街から路線バスに揺られて合計2時間!40キロ離れた終点まで行ってきました!
終点まで乗り続ける!-路線バスの旅-
始まりのバス停 カウザイバス停
───10月某日 8:30
先月までの暑さが和らぎ、すこし肌寒いくらいの朝。
ハノイの日本人街の一つとして有名なキンマー通りから直ぐにある、地下鉄カウザイ駅の架橋の下に出発地「カウザイバス停」はありました。
ここはハノイの主要バス停の一つであり20を超える路線が数分間隔でひっきりなしにやってきます。
まずは今回の目的「157番バス」の始点、ミーディン(My Dinh)バスターミナルを目指して、34番バスを待ちます。
5分ほどすると「34」とフロントガラスに光らせたバスがやってきました。
ここで、ハノイの路線バスを利用する際に注意しなければならないポイントをご紹介!
運転手さんは、乗降客が居ないと思うと、すぐに行ってしまいます!
もし行ってしまっても、走って追いついて扉をたたくと開けてくれることも!
アピール不足で1台目を逃し、待つことさらに10分。次は無事に34番バスに乗ることができました。
バスには朝の時間ということもあり、通勤通学の途中であろう人たちが。
無事空いていた席に座ると、揺れるバスの中を慣れた足取りで車掌さんが近づいてきます。
ハノイ路線バスでは、車掌さんへ運賃を手渡しする方式です。
ここで運賃の支払い方法を解説!
ここミーディンバスターミナルには、さらに西へ行く路線バスや、長距離バスなどが集まっており、この日もバス停には多くのバスとドライバーたちが集結していました。
ここで、「157番バス」を探し、乗り込みます。
ふら~り途中下車 -タイ寺院(Thay Pagoda)と洞窟-
ミーディンバスターミナルを出てしばらくすると、バスはハノイ郊外の風景の中を走り始めます。
25分ほど経ち、Googleマップを確認すると、道の真横に大きな四角い湖が。タイ寺院(Thay Pagoda/Chua Thay)へ到着です。
まず目を引くのは湖に浮かぶ小さなパビリオン(Thui Dinh)。
ここタイ寺院は、ベトナムの伝統芸能「水上人形劇」の発祥地とされ、今でもテトやお祭りの日には、このパビリオンが舞台に変わり、この湖の上で人形劇が行われているそう。
その裏手にある本殿を挟むように架けられた橋は、東側が「太陽」西側が「月」と名付けられています。
バス停からすぐのところにはタイ寺院の入り口が。チケット代1万VNDを払い中へ進みます。
寺院の中には、多くの仏像たちや、水上人形劇の始祖である「トゥ・ダオ・ハン(Tu Dao Hanh)」を拝むことができます。
そんな歴史に触れながら、サトウキビジュースを飲んでいると、洞窟(Hang Dong)と書かれた地図を発見。
チケット売り場に戻って話を聞いてみることにしました。
これぞ”穴”場スポット -タイ寺院の二つの洞窟-
チケット売り場の方や警備員さんに話を聞き、洞窟へ行ってみることに。
「月」の橋を西に進み、正面の門を通り抜け、250段の階段をまっすぐ登ります。
しばらくすると、「世出」と書かれた門が出現。くぐると中には木漏れ日に照らされた複数のお寺が集まっています。
タイ寺院付近にある洞窟は全部で二つ。
そのうち「Thanh Hoa 洞窟」はこのお寺の隅にありました。
高い天井の洞窟の中には多くの仏像がおかれており、龍の形をした噴水も見ることができます。
二つ目の洞窟「Cac Co 洞窟」へ行ってみます。
お寺とお寺の間の道を抜け、かなり険しい石の階段をひたすらまっすぐ進みます。あまり整備されてなく、ところどころ滑りやすい道の脇には、飲み物や食べ物・お供え物の売店が3,4件ありました。このおばちゃんたちは毎日ここを上り下りしているのでしょうか。すごい。
15分ほど山を登ると、ようやく入り口に到着しました。足元には真っ暗な洞窟が口を開けています。
懐中電灯をレンタルして中へ進みます。
車のクラクションや人の声など、外の雑音が一切聞こえないこの空間には、誰かがおいたろうそくの赤いぼんやりとした光と、どこかに流れる水の音だけが響いていました。
このCac co 洞窟は鍾乳洞。高い天井からは無数の鍾乳石が垂れ下がり、「人」「象」「鷲」など、自然の彫刻を作り上げています。
滑りやすい石の上を奥へ進むと、崩壊した天井から光が差し込む幻想的な光景を見ることができました。
さらに最深部へ進むと、巨大な石の箱が。小窓からは頭蓋骨など複数の人骨を見ることができます。なぜここに人骨があるか。いつの時代の誰のものなのか。諸説あるようですが、詳しくはわかっていないとの事。
バス停まで戻り、Mixueのタピオカミルクティーを飲みながら、157番バスを待ちます。
ここタイ寺院と二つの洞窟へは、「157番バス」でしか来ることができません。
ぜひ訪れてみてください。
終点 ソンタイ古城へ
157番バスへ乗り込みさらに先の終点へと進みます。
ハノイ路線バスあるあるですが、車内では運転手さんセレクトのベトナム歌謡曲が延々と流れていました。
45分ほど経ち、バスは終点「ソンタイバスターミナル」へ到着。
「ミーディンバスターミナル」と同じように路線バスや長距離バスが多く集まっていました。
バスの扉があくと、今か今かと待っていたように、バイクタクシーのおっちゃん達が駆け寄ってきます。
ソンタイ古城までは徒歩で15分かかるそうですが、今回は徒歩で行くことにしました。
しばらく歩くと大きなお堀が見えてきました。ソンタイ古城の周囲をぐるりと囲むお堀は、深さ4メートルあるそう。
南にある橋からは、ソンタイ古城のシンボルでもあるフラッグタワーとてっぺんで優雅になびくベトナム国旗が見えます。
200年前に築かれたソンタイ城跡は数々の戦争を経て、現在は緑生い茂る公園へと変わり、地元の方々に愛されていました。
フラッグタワーの北側にはかつての王が休息地として建てた「敬天殿」と呼ばれる御殿を見ることができます。
ソンタイで昼食!
時刻はお昼を過ぎ、おなかが減ってきました。
せっかくならソンタイ名物を食べたい!ということで、Google翻訳を片手に地元民へ聞き込みを始めることに。
「この町の名物料理はなんですか?」
しかし、聞けども聞けども、帰ってくるのは「うちの店でフォーを食べていけ!」「まぁ、おれが案内してやるからバイク乗って行けよ!」だけ。
10人近くに聞いたものの心折れ、中学生くらいの兄妹がきりもりしていたお店でフォーをいただきました。
ぜひ現地へ行って食べてみてください。
旅の軌跡
157番バスで行く、路線バスの旅。いかがだったでしょうか。
今回かかったバス代はなんと往復で3万6千VNDだけ。ハノイ郊外には有名観光地からまだまだ知られていない穴場スポットまでたくさんの名所があります。今度の休日は路線バスでふらっと冒険をしてみてはどうでしょうか。
タイ寺院
住所 | Sai Son Dist., Quoc Oai Prov., Ha Noi |
入場料金 | タイ寺院|チケット代:1万VND Cac Co洞窟・Thanh Hoa洞窟|無料 |
ソンタイ古城
住所 | Hoang Dieu St, Quang Trung Dist., |
入場料金 | 無料 |
1. 始まりのバス停|カウザイ駅
2. 途中下車|タイ寺院(タイパゴダ)
3. “穴”場スポット|Cac Co洞窟
4. 終点|ソンタイ古城へ
5. ソンタイで昼食!
ハノイ路線バスのお役立ち情報!
怖くない!乗車・降車の方法!
どうやって払う?運賃!