ホーチミン市ビンチャイン郡チュンソン住宅地区9A通りの歩道に突如出現した蒸しガニの屋台が数週間前より話題になっている。6月初めに出店を開始した同屋台は、毎日午後3時からわずか40分〜1時間程度しか営業していないため、同時間帯を狙って客が集まる。客の目当ては、大きさによって1匹4万5000〜5万5000VNDで販売されている茹でたカマウガニ。この店のカニは鮮度が良く、身の締まり具合と蒸し加減が絶妙であると、瞬く間に評判になった。リーズナブルな価格であり、下処理がされているので持ち帰ってすぐに食べられるという点も魅力のようだ。1日平均60~90kgのカニを販売しているが、わずか1時間弱で売り切れてしまうため、開店前から多くの人が列を作る。近隣住民だけでなくSNSで噂を聞きつけ他の地区からも訪れる人も少なくない。
店主は「生のカニだけでなく、客の調理の手間を省いた持ち帰り用の蒸しガニを販売することで、新鮮で手軽な食品を求めるニーズに応えようと考えました」と出店のきっかけを語る。毎日新鮮なカニを1匹1匹丁寧に選別、洗浄、調理、検品し、塩・コショウ・レモン・唐辛子を添えて販売している。出荷前に検品はしているものの、万が一品質の悪いカニがみつかった場合は返品を受け付けているとのこと。良質の加工済食品を手頃な価格で販売する同屋台は、都会の人々のライフスタイルとニーズに寄り添ったことで成功を収めた。今後同様の屋台が他の住宅区にもオープンするかもしれない。

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