【みんなのヘルスケアQ&A】ファミリーメディカルプラクティス（FMP）｜ベトナムで麻疹が流行っていると聞きました。感染しないようにするにはどうすれば良いのでしょうか？

　　最近、ベトナムを含め世界中で麻疹（はしか）の流行が報告されています。特にワクチンを2回受けていない5歳未満の子どもに多く、重症化や死亡も報告されています。
　麻疹は非常に感染力が強く、しかも空気感染します。感染者が2時間前にいた部屋に入っただけで感染するほどです。インフルエンザの6～10倍感染しやすく、患者1人が平均18人にうつすと言われています。
　麻疹を防ぐ方法はワクチンです。流行を防ぐためには計算上、全人口の95％以上にワクチンを2回接種する必要があります。乳児、妊婦、免疫が弱い方にはワクチンを打てませんので、接種できる人が確実に接種しないと95%に達しません。
日本は2000年生まれの方から段階的に、麻疹・風疹（MR）ワクチンの2回接種を定期接種にしました。近年の接種率は１歳の初回が約92〜95%です。風疹流行への成人の追加接種にもMRワクチンを使います。
　ベトナムはムンプス（おたふくかぜ）を加えたMMRワクチンを使いますが、麻疹への効果は同じです。
麻疹との接触直後に接種、麻疹流行時に初回接種を早める、といった変則的な使い方もあります。
母子手帳などの接種記録で接種回数が1回以下なら、年齢に関係なく追加接種を推奨します。自分と大切な人とを守るため、今一度ワクチン接種歴を確認しましょう。接種希望、感染や接触の可能性など、いつでも遠慮なくご相談ください。FMPは24時間365日開院しています。