蒸し饅頭 [Steam Bun ①]【食べ比べ】|ベトナムの「食」をフードアナリストちぇりが深堀り!|VIETNAMFoodLover(No.162)

6種類の蒸し饅頭、ご紹介します!【第一弾】

おやつに食事に、ちょっとしたときに常備されていると便利な蒸し饅頭。今はさまざまなフレーバーのものが商品として出ているのでご紹介。冷凍のものより冷蔵のものの方が賞味期限は短くなりますが、調理時間も短くなるので、手軽で良いですよ!

BANH BAO Hai mau【MY HUONG】


ほのかに甘いプレーンな生地とココア生地を重ねてロールにしたものですが、あまりココア感は強くなく、目も詰まったタイプのものなのでふわふわ感を求める人には不向き。肌理は細やかなので、かんだときにミッシリとした食感に充実感を感じる方には向いていると思われます。飲み物必須。
■ 個数と容量    12個 300g
■ ふわふわ度    ★
■ 日本人的受入れ度 ★★★★

BANH BAO GAO LUT【GOLDEN FOOD】


玄米の米粉を使った蒸し饅頭。中には特に何もフィリングは入ってないですが、ほの甘く、ふわふわと軽く、シンプルな味わいは甘いものにもお料理にも合う印象。油脂分がほとんど使われていないので、バターを使っているパンよりも軽い印象。マルチに活躍してくれそうな蒸し饅頭です。
■ 個数と容量    10個 300g
■ ふわふわ度    ★★★★
■ 日本人的受入れ度 ★★★★

Banh HOANG KIM【THO PHAT】


塩卵カスタードの入ったクリーム蒸し饅頭。塩卵は日本人に敬遠されがちですが、これは薄い塩味+カスタードという感じで受け入れ易い。底の部分のペーパーが生地に張り付き、外す時に生地が破れ易い上に、中のクリームの粘度が低くこぼれやすいので注意。生地の肌理は細かくかむと潰れるタイプ。
■ 個数と容量    6個 300g
■ ふわふわ度    ★
■ 日本人的受入れ度 ★★★

BANH BAO NHAN TRUNG SUA TUOI【CP】


カスタード蒸し饅頭。ただしカスタードはかなり硬め。対して生地は目が細かいように見えてふわふわなので優しい味わい。強い香料やクセがないため食べやすく、子どもも食べ易い印象。カスタードが素朴すぎる傾向はありますが、癖のある商品が多い中、バランスが取れている商品。
■ 個数と容量    6個 300g
■ ふわふわ度    ★★★
■ 日本人的受入れ度 ★★★

Banh Trai Dao【THO PHAT】


おめでたい桃の形をしたお饅頭。見た目はかわいらしいが、中の餡は緑で、日本人的には少し驚くかも。餡の正体は緑豆餡にパンダンリーフで色と香りをつけたもの。緑豆餡自体は白餡に似た風合いのものですが、パンダンリーフが南国感のある香りを放つため、違和感を持つ人はいるかも。
■ 個数と容量    12個 300g
■ ふわふわ度    ★★
■ 日本人的受入れ度 ★★

BANH BAO CHAY MAU【Nhat Viet】


プレーンに近い味わいの蒸し饅頭。中に色をつけた生地が渦巻きになるように仕込まれており見目に楽しいが、パッケージにあるイラストほどコントラストは強くなく、ほんわりと優しい印象の色使い。冷めると少し生地、特に皮の部分が硬くなる傾向があるので、温かいうちに食べるのが吉。
■ 個数と容量    8個 200g
■ ふわふわ度    ★
■ 日本人的受入れ度 ★★
どれも蒸したてが命!
冷蔵保存している段階では硬く、とてもおいしくなさそうに見えますが、蒸気で蒸すと、出来合いとは思えないほどふっくらとなっておいしそうな表情を見せます。しかし冷めると劣化の幅が大きく、手製で都度作って出しているものが冷めた時とは比較できないくらいに生地が硬くなったり、おいしさを失うので、なるべく食べるタイミングに合わせて蒸すのが得策です。

Writer: ちぇりさん|在住12年目。日本で1,500件、ホーチミン市内で3,000件以上を食べ歩き、現地の食材や調味料にも興味津々。食べるのも作るのも好きなフードアナリスト。
フードアナリストちぇりのホーチミンの美味いもん

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