【みんなのヘルスケア】 Family Medical Practice｜痛風発作と尿酸値

（経過）
今年ハノイに赴任した河内さん、60歳男性。
今朝から何となく足の親指（趾）の付け根に違和感があり、午後になってズキズキ痛みはじめたため夕方に来院されました。
タイトルでお分かりの通り、これが典型的な痛風発作の経過です。
足首や足の甲などが痛むこともあります。

（治療）
この段階では、とにかく鎮痛薬で痛みを止めることが最優先ですが、もともと尿酸を下げる薬を飲んでいる場合は止めずに続けます。
薬は飲んでないけど以前から高いことが分かっていたら開始する場合もあります。
ただ、これが人生初の発作で内服薬もなければ、痛みが消えてから尿酸値を測定して服薬が必要か検討します。
発作中の尿酸値は普段より低いこともあり、あまり参考にしません。
さて鎮痛薬を数日服用して無事に痛みが引きました。尿酸値も見ながら相談のうえ、今回は服薬せずに予防に努める方針となりました。

（予防）
尿酸値が上がる主な原因は体質と生活習慣です。
生活習慣として食品中のプリン体が有名ですね。肉とくにレバー、ビールなどのアルコール飲料に多く含まれます。
尿酸は血液中に溶けていますが、血流が悪い足先などで溶けきれず結晶になって痛みを起こすので、運動不足や肥満は発作の誘引になります。
発作の初期にコルヒチンという薬を飲むと発作が止まることがあるので、繰り返す方は常備しても良いでしょう。

当院は土日も24時間受診可能ですのでもしもの際はいつでもご相談ください。

千葉 大 医師
内科医
FMPハノイ

基本情報

Family Medical Practice(ファミリーメディカルプラクティス)

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