道行く人の目を引くLEDサイン光る「ヴァンおばさんの店」は何の店?|週末に読みたい!ベトナム時事ネタ帳

ハノイの街を歩くと、通りのあちらこちらでアイスティーを売る店を目にする。ティーポットと電気ポット、カラフルなプラスチック製の椅子がいくつかあれば、誰でも簡単に開くことのできる、庶民による庶民のための店といえる。しかし最近ハノイのタインスアン地区に、10億VNDの高級車とLEDライトの看板を背景にしたアイスティーの店が出現し、SNSを賑わせている。

このアイスティーの店があるのは、立派な4階建ての家の入り口前。店のオーナー、ヴァンおばさん夫婦には2人の娘がおり、うち1人は数年前に建てられたこの家で歯科医院を開業している。ランドン電球工場の労働者だったヴァンさんは退職後、24年間にわたり、毎日朝5時からアイスティーを準備し販売してきた。アイスティーは1杯2000~3000VND。コロナ以前は何百杯も売れる日もあったという。

アイスティーの店には不似合いなLEDの看板は、娘が歯科医院の宣伝をするために設置したもの。建物の入り口でアイスティーを販売する母親をサポートしようと、娘は「ヴァンおばさんのアイスティー」の文字を看板に加えた。ヴァンさんは「SNSで噂されているように裕福なわけではない。うちの店でよくお茶を飲む客が看板を見て、私をからかって撮った写真がもとで騒ぎになっていると知りとても驚いた。でも生活のためにお茶を売る必要がなくなったのは本当のところ。今は健康のためと、野菜などを買うための小銭を稼ぐ程度に店を開いています」と笑いながら話す。

編集ライターB?o
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探している。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!

?ベトナム時事ネタ帳記事は、毎週更新中!その他記事は、こちらから

PAGE TOP