グエンティミンカイ通りとグエンチャイ通りの入国管理局の入口前に7月1日の朝、長蛇の列ができた。新デザインの一般旅券 (パスポート)発行開始初日となったこの日、何千人もの人々がいち早く新デザインの旅券を入手しようと旅券申請に訪れた。
管理局入口のドアが開くと、整理券取得のために人々が争い合うような状況に。入口前では多くの警察官が案内作業に当たった。長時間待つ人の中には、椅子の上で身をよじり居眠りをする人もいた。翌日も旅券申請に訪れる人の混雑は続き、待ち時間は3～4時間以上に及んだ。ホーチミン市だけでなく、ハノイ市やタイニン省でも同様の事態となった。
新しい一般旅券の各ページには、ハロン湾、フエ帝国都市、フン寺院、ニャロン埠頭、ルンクー村のフラッグタワーなど、ベトナムを代表する風景や文化遺産が印刷されている。サイズはそのままだが、カバーの色は紺色に変更された。ベトナムの歴史的および文化的伝統を表現し、そのイメージを世界に広めることへの貢献を狙ってのデザインの変更。旧デザインの一般旅券は有効期限まで引き続き使用できる。
今回変更されたのはデザインのみで、ICチップは導入されていない。公安省は、ICチップ付きの一般旅券の年内発行開始を目指して準備を進めているとのこと。セキュリティ性が高いICチップ付きの旅券の導入により、ベトナムのパスポートの信頼性も高まるだろう。導入後、市民はチップ付きまたはチップなしの旅券を選択申請できるようになる予定だ。
編集ライターB?o
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