博物館は情報の宝箱。しかしデジタルネイティブ世代は展示物を見るだけの博物館にはもはや興味を示さない。デジタル革命の変革期を迎え、テクノロジーを活用した展示や体験型学習の提供など、博物館はニーズの変化に対応する努力を迫られている。
ハノイ市のベトナム美術博物館は、ウェブサイトで展示物の写真や情報を開示したり、ユーザーが自由に自動ナレーションを再生できる3Dツアーを導入したりしている。携帯電話にアプリをインストールすれば、約100点の展示物を自由にオンラインで見学できるようになっている。ホーチミン市のトン・ドゥック・タン博物館の展示室「トン・ドゥック・タン国家主席の生涯と功績」では、QRコードをスキャンすると、プレゼンテーションが再生されるようになった。ハノイ市のタンロン遺跡はナイトツアーを開始し、同じくハノイ市のホアロー収容所跡は音楽配信サービス「Spotify」と「Apple Podcasts」でポッドキャストとしてナレーションを配信している。
自動翻訳システムの導入、文書のデジタル化、QRコード技術やオーディオガイドの導入から、IT企業との提携によるデジタルプラットフォームの開発、クラウドストレージ、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)などの高度なテクノロジーの活用まで、DX推進度は各施設によって異なるが、いずれも若い層の興味を取り戻すのに貢献している。DX推進により観光地としての魅力、国民の誇りや知識がより一層高まることが期待される。
編集ライターB?o
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探している。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!
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