【法律相談所コラム】BETOHO|最近、ベトナムでの労働許可証(WP)の取得は難しくなっていますか。

ハノイ在住50代女性
最近、ベトナムでの労働許可証(WP)の取得は難しくなっていますか。
ブイ・ホン・ズオン氏
結論から申し上げると、「実務上は難しく感じる場面が増えているが、制度自体が厳格化したわけではない」というのが実態です。
まず背景として、近年ベトナムでは行政機関の組織再編が進められており、労働許可証の発給権限も従来の労働・傷病兵・社会省から内務局へ移管されています。一部地域では、さらに人民委員会(地方行政)へ業務が委任されているケースもあります。このような権限移行の過程において、新しい担当者による法令解釈や運用が従来と異なる場合があり、実務上の混乱が生じているのが現状です。
また、最近ではいくつかの新しい運用要件も導入されています。例えば、外国人を採用する前に国内人材の募集を行うこと、申請手続きをオンラインで事前登録すること、公証書類の代わりに電子認証を求められるケースなどです。これらの変更は制度上の合理化を目的としたものですが、企業側にとっては一時的に対応負担が増え、「手続が複雑になった」と感じられる要因となっています。
さらに、制度変更に対する情報更新が十分でない場合、企業や外部コンサルタントの対応に遅れが生じ、書類不備や申請遅延につながることがあります。その結果、外国人労働者の入社時期が遅れたり、追加の出入国が必要になったりするなど、現場レベルでの不安や負担が増大しています。
ただし、制度の方向性としてはむしろ改善が進んでいます。行政手続の電子化や効率化が進められており、専門家や管理職に対する条件も一定程度緩和されています。特定分野(ハイテク・デジタル分野など)においては、優遇的な取り扱いが認められるケースもあります。
したがって、重要なのは「制度が難しくなった」と考えることではなく、「運用の変化に適切に対応すること」です。信頼できる専門家やサポート体制を活用し、最新の実務に沿って準備を進めることで、手続を円滑に進めることが可能になります。

こちらの専門家に解説していただきました

弁護士法人 ベトホ:ブイ・ホン・ズオン氏
ブイ・ホン・ズオン

ベトナム国弁護士・和解調停人・破産管財人
・Mail:Duongbui@betoho.vn
・Tel:0967-246-668

基本情報

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※05月27日発行号時点

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