写真はNguoi Lao Dongから引用
Vingroupは12月3日、傘下の小売事業VinCommerceおよび農業のVinEcoが、Masanグループ傘下のMasan Consumer Holdingと合併し、国内トップの消費財・小売グループを設立することを明らかにした。
■国内最大の消費財・小売グループの誕生
今回の合併に伴い、VingroupはVinCommerceの全株式を新会社の株式に交換する。
Masanグループは新会社の事業活動の管理権を担い、Vingroupは株主となる。
両社の事業の強みを最大限に活用し、競争力や規模で国内トップの消費財・小売グループを目指す。両社は現在、法的手続きを進めている。
新会社は、VinMart(スーパー)とVinMart +(コンビニエンスストア)の店舗約2600店を全国50の省・市に擁し、さらにVinEcoの農場14カ所を配下に置く。豊富な人材を強みに、Masanの約20年に及ぶ消費財メーカーとしてのノウハウを最大限に活用する。
■中核事業の住み分け
Vingroupによると、今回の合併はM&Aではなく、両者間の事業連携や株式の交換が目的。Masanは小売事業に、Vingroupは自動車やスマートフォン事業に注力する。
記者会見で、Masanのチュオン・コン・タン会長は「VinComm erceとVinEcoとの合併によりMasanのコア・コンピタンスを最大限に活用して市場価値をさらに高め、国内トップの消費財・小売メーカーとして国際市場への参入を狙う」と述べた。
■VinCommerceは現体系を維持
VinCommerceの管理体系やサプライヤーへの諸条件は合併後も変わらない。また、VinCommerceが発行したVinID会員カードなどの特典は今後も継続する。VinMartやVinMart+の従業員は今後も引き継ぎ、Masan側の報酬も追加で適用するという。
■Vingroupはテクノロジー注力
Vingroupは今回の合併で人員を削減し、テクノロジーや工業分野に注力して国内トップを狙い国際市場への参入を目指す。
今回の合併前に、Vingroupには韓国SKグループが10億ドンの資金提供を申し出るなど海外勢からのオファーもあったが、Masanがベトナム企業であること、ともに成長するチャンスがあることを重視したという。
引用元:Nguoi Lao Dong 12月3日