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アジアで軽食産業がヒートアップ ―農業国ベトナムは巨大ベンダーとなり得るか― / 2019-07−14

写真は(C) Quynh Tranから引用

アジア諸国では、仕事に多忙な若者が食事を軽食やインスタント食品で済ませる傾向にあり、農産物資源が豊かなベトナムにとってはビジネスチャンスも大きい。

◇海外の食品見本市でベトナムメーカーに注目
 5月28日~6月1日、タイで国際食品見本市「タイフェックス-ワールドオブフードアジア2019」が開催され、中国やマレーシア、フィリピン、カンボジア、米国など42カ国・地域から2700のブースが出展、来場者は6万7136人に上った。
 出展企業のドライフルーツメーカー「Vinamit」が出品した焼き芋は大好評で、来場者からは「レンジで温めるか、真空パックの焼き芋を商品化してほしい」といった声が多く寄せられた。
 同社はその後、これらの意見をもとに保冷真空パックなどを使って、サツマイモ本来の風味を損なわない商品開発に成功した。

◇ヘルシー軽食がトレンド
  昨今アジアではインスタント食品部門の成長が著しく、若者の軽食需要が増加する中で原産地への関心も高まっている。
 ある市場分析専門家によると、消費者は「自然素材でヘルシー」「調理いらず」「すぐに食べられる」ものを求める。
 中でも巨大市場の中国について、「Vinamit」の市場調査スペシャリストは、「中国の軽食市場は毎年約10%の連続成長を遂げている。中国はベトナム農産物製品の一大輸入先であることから国内の加工食品メーカーにとってビジネス潜在性が高い」という。

◇ベトナム食品は多様化に有利
 「ホーチミン市工業大学」の博士によると、ベトナムは南北に長い国で土壌条件や気候の変化があることから、生物多様性が豊かでさまざまな原料がそろう。同種の農産物であっても生産地により風味が異なるものもあり、多様な商品開発に好条件だ。

◇海外需要へのリアルタイム対応が必須
 世界の最新トレンドがベトナムに到来するのは数年後になることもある。国内メーカーはこれらを踏まえ、世界の需要にリアルタイムで対応しうる商品、つまり、ベトナム国内では売れなくとも海外市場で売れる商品の見極めが重要となる。

◇スタートアップもビジネスチャンスを後押し
 ここ数年のスタートアップの波に乗って地方の特産品を使った商品の開発も進んでいる。これらのスタートアップ企業の海外市場の開拓を支援する包括的なプログラムも今後の課題となっている。

引用元: VnExpress 6月18日 / Thoi Bao Kinh Te Sai Gon 7月14日

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