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さらにベトナムでの取得における現地特有の課題や、運用時の注意点にも触れています。海外拠点でのISO導入を検討中の企業様にとって、実践的なヒントが詰まった内容です。
ISO9001およびISO14001とは?
ISO9001およびISO14001は、ベトナムや日本をはじめ、世界中で通用する国際的なマネジメントシステムの基準で、それぞれ世界で100万件を超える認証件数を持ち、国や業種を問わず広く普及しています。
製造業や建設業はもちろん、近年ではIT企業やサービス業、教育機関などでも導入が進んでおり、品質向上やサステナビリティの取り組みの一環として活用されています。
企業がグローバルに信頼を得るうえで、ISO認証の取得は重要な要素の一つとされています。
ISO9001(品質マネジメントシステム)とは
ISO9001とは、品質マネジメントシステムの国際規格であり、顧客満足度向上のために、 企業が顧客のニーズを理解しそのニーズを満たすことを目的としています。
ISO14001(環境マネジメントシステム)とは
ISO14001とは、環境マネジメントシステムの国際規格で、企業が事業活動を通じて環境に与える影響を管理し、環境パフォーマンスを向上させるための仕組みを構築・運用・改善していくことを目的としています。
ISO9001およびISO14001を取得するメリット・懸念点
ISO9001およびISO14001の取得には多くのメリットがあります。一方で、取得や運用に際していくつかの懸念点も存在します。
メリット
(1)取引・入札条件を満たすことができる
公共事業や大手企業との取引において、ISO認証の取得が条件とされることがあります。
(2)顧客・取引先からの信頼向上
国際基準に準拠した体制が整っていることは、企業の信頼性を高めます。
(3)業務の効率化やリスクの低減
業務プロセスや管理体制を見直す中で、品質向上(ISO9001)や法令遵守(ISO14001) が促進され、無駄やリスクを減らすことができます。
懸念点
(1)取得・運用に費用と労力がかかる
初期取得時には書類作成や研修などが必要であり、時間的・人的なリソースも求められま す。
(2)維持・更新の手間がある
一度取得しても終わりではなく、定期的な審査や更新作業が必要です。
(3)社内に定着せず、運用が形骸化する恐れがある
「認証を取ること」が目的となってしまい、実際の業務改善や現場での運用が十分に行われないケー スもあります。特に担当者が異動・退職した際には、継続的な運用体制の維持が課題となります。
ISO9001およびISO14001の取得・維持にかかる費用
ISO9001やISO14001の取得には、以下のようなコストが発生します。
(1)初期導入費用(コンサル費用、教育、内部監査の準備など)
(2)審査機関への支払い(初回審査費、登録料など)
(3)継続費用(年次監査、3年に一度の更新審査、運用にかかる人件費など)
費用は企業規模や業種、審査機関によって異なりますが、中小企業の場合で初年度に数十万円〜百数十万円程度が相場です。
ISO9001およびISO14001認証取得をご検討されている場合、まずは審査機関やコンサルティング会社から見積もりをとることをお勧めします。
「信頼できる審査機関を選びたい」あるいは「不当に高額な費用を請求する審査機関を避けたい」とお考えでしたら、ISOのコンサルティング会社である弊社までぜひ一度ご相談ください。(無料相談受付中/オンライン/30~60分)
ISO9001およびISO14001を取得するまでの流れ
ISO認証取得までには、以下のようなプロセスを経るのが一般的です。
(1)取得に向けた計画の策定
取得の「目的」を明確にし、プロジェクトの「社内体制」と「スケジュール」を具体的に 立てます。トップマネジメントのコミットメントが重要です。
(2)審査機関の選定
認定された第三者審査機関の中から、費用や実績などを比較検討し、自社に最適な機関を 選びます。
(3)マネジメントシステムの構築
ISO規格の要求事項に基づき、品質・環境方針、目標、手順書などの「社内ルールや文書 の整備」を行います。実際の業務に即した内容が求められます。
(4)実際の運用
構築した仕組みを3ヶ月から半年程度社内で運用し、文書通りに機能しているか、実効性 を確認します。課題があれば改善を図ります。
(5)認証審査の実施
外部審査機関による「第一段階審査(文書審査)」と「第二段階審査(現地審査)」を受 けます。システムの適合性や運用の実態が評価されます。指摘事項には是正処置計画を提 出します。
(6)認証取得
審査を通過し、適合が認められればISO認証が付与されます。認証取得後も、維持審査や 更新審査を通じて、システムの継続的な改善と適合性の維持が求められます
ベトナムでのISO認証取得で苦労する点、注意点
日本国内に比べ、ベトナムなど海外拠点では、以下のような課題に直面することがあります。
(1)担当者の異動・離職が早く、運用の継続性が担保しづらい
(2)ベトナム人従業員を巻き込んだ運用を目指しているが、言語や文化の違いが障壁となることがある
(3)ドキュメント作成や報告業務が日本語中心で、言語面の工夫が必要
ベトナム人スタッフが理解しやすいよう、現地語(ベトナム語)でのドキュメント作成や翻訳体制の構築が重要になります
(4)日本本社との連携がうまくいかず、現地だけで運用が形骸化しやすい
日本本社とベトナム拠点が密に連携し、現地スタッフが主体的に改善に取り組めるような体制づくりが求められます
実際にベトナムでISO認証を運用されている企業様からも、「仕組みが現場に根付かない」「現地主導では改善が回らない」といったお声を多くいただきます。
こうした課題をふまえた上で、現地事情に即した運用設計や教育体制の構築が重要です。
まとめ
ISO9001・ISO14001の取得は、単なる“認証”にとどまらず、組織の成長や信頼性向上を支える重要な基盤です。
しかし、とくにベトナムをはじめとした海外拠点では、現地スタッフとの連携、継続運用の難しさ、言語の壁など、日本とは異なる課題に直面することも少なくありません。
弊社では、こうした海外拠点特有の課題にも対応したコンサルティングを提供しております。
国内外問わず、ISO認証の取得・運用に不安を感じておられる企業様は、ぜひ一度ご相談ください。
| 企業名 | 3A CONSULTING COMPANY LIMITED |
|---|---|
| 事業内容 | ISO認証取得・運用代行サポート |
| 代表者 | LUONG THI THANH HUYEN |
| 資本金 | VND 300,404,000 |
| 電話番号 | +84-857-904-239(ZALO・電話)(日本語・ベトナム語) |
| お問い合わせ メールアドレス |
vn@3a-c.com(リン|日本語・ベトナム語) |
| 住所 | F8, Hancorp Plaza, 72 Trần Đăng Ninh, Dịch Vọng, Cầu Giấy, Hà Nội 100000 |
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