ホーチミン市5区チョロンのギアアンホイクアン寺(義安會舘)周辺に最近多くの人が集まり、通り全体がこれまで以上に賑わっているという。2月17日の夕方に現地を訪れてみると、何百人もの人が列を成していた。行列の先にあるのは伝統的な中国料理、潮州黄豆腐(揚げ豆腐)を販売する露店。一見シンプルな料理だが、年に一度、元宵節(旧暦1月15日。日本の小正月にあたる)の前後にしか販売されない希少性が話題を呼び、地元の人の間だけでなくSNS上でも有名になっている。
4等分にカットされた大きな豆腐1丁が1人前。表面はカリッと揚がっていて歯応えがあり、内側はふんわり柔らかい。豆腐を際立たせるのは、魚醤とニラのつけだれ。伝統的なつけだれは粗塩のみを使用しているが、多くの人の好みに合うように、魚醤を加えてより濃厚で風味豊かな味に仕上げたと店主は話す。魚醤とニラのつけだれに豆腐を浸すと、独特の味わいが楽しめる。このつけだれが、間違いなく味の決め手かつ人気の理由になっている。
この店は、黄豆腐の他にもニラ餅、柳葉餅、タロイモ餅、キャッサバ餅などを販売しているが、訪れるほとんどの客が、同店の一番人気メニューである黄金豆腐料理を注文する。客は「元宵節のお祝いのムードに満ちた賑やかな雰囲気が、美味しさのスパイスになっています」と話す。舞台から聞こえる京劇の歌声、ベトナム語と中国語が混ざった多くの人の話し声と笑い声、通りを走る車の音が溶け合って、独特の雰囲気を生み出している。

こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探してます。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!