ベトナムでは「カーボーホム(Cá Bò Hòm)/牛魚」と呼ばれる「ハコフグ」は、ニントゥアン省からビントゥアン省の一部の海域で獲れる珍しい食用魚で、特にフーイエン省のヴンロ湾の特産魚として知られている。ハコフグは六角形の鱗の連続で成る黒い斑点模様の皮と、硬い骨格を持ち、箱のような形状をしている。湾内の岩礁の周辺に生息していると地元住民は教えてくれた。
外見はあまり美味しそうには見えない魚だが、真っ白な白身は甘味があり風味豊かで、鶏肉を連想させるほどに食感もしっかりしている。そのためこの魚は「塩水鶏」や「海の鶏肉」とも呼ばれている。ハコフグは自然界での数が少ないことに加え、成長が非常に遅く1kg以上の大きさに達するまでに3〜4年かかる。また捕獲も難しく、毎月の漁獲量は5〜7kg程度またはそれに満たないこともある。これらの理由からハコフグは高価な魚とされている。市場では1kg当たり数十万から百万VNDで販売されており、大きいほど価値が高い。また活魚は冷凍魚と比較して1kg当たり20〜25万VND増の価格で取引されている。現地の養殖場から直接購入すれば130万VND程度で2～3匹購入できるが、ハノイ市やホーチミン市では、時期によっては1kg当たり200〜250万VNDに達することもある。
蒸し料理、粥、スープなど、さまざまな料理に使われるが、最も人気がある食べ方は焼き魚。グルメな客に人気があり、数ヶ月前から予約をして購入する人もいるそうだ。
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探してます。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます！
