ベトナムは繊維輸出で世界3位を誇る。しかし、糸や生地などの素材の約90%を中国など海外からの輸入に頼っているのが現状だ。ホーチミン市衣服・テキスタイル・ 刺しゅう・編物協会(Agtek)によると、第1四半期には受注が回復したものの、受注量は以前と比べ1~2桁減少した。
しかし、より深刻なのは、素材の国内調達率が約10%で、サプライチェーン寸断のリスクにさらされていることである。また、ベトナムは諸外国と自由貿易協定(FTA)を締結しているが、その大半では衣料品について原産地規則への適合が求められる。
CPTPP(環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定、TPP11)においても、繊維関連製品を加盟国に輸出する場合の規則が定められており、ベトナムは関税の恩恵を享受できていないのが現状だ。
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