ダラット市の中心部から国道20号線を約7kmの場所に位置するトゥエンラム湖は、ダラットで最大の淡水湖。緑に覆われた小さな島々や松林に囲まれた美しい風景が有名で「松林の中の翡翠の湖」とも呼ばれている。そのダラットが誇る観光名所のひとつが、ここ最近改めて注目を集めている。
その理由はトゥエンラム湖にある桟橋にある。長さ約10mのコンクリート製のこの桟橋は、普段は観光客が利用する普通の乗船地だが、雨季には湖の水位が上昇して桟橋が冠水し、湖の中へと続く幻想的な「無限の道」へと生まれ変わる。絵画のようなこの美しい光景を写真におさめようと10月に入ってからは毎日100人以上の観光客がこの場所を訪れているという。湖の管理者は「桟橋の水没している部分は50cm程度と浅く安全に写真を撮ることができるのですが、注意喚起のための看板を設置しています」と話す。
季節ごとに異なる美しさを見せてくれるトゥエンラム湖。どの時間にどの角度から撮影しても美しい写真が撮れるが、夕方に訪れた観光客は「夕日が湖面や「無限の道」に柔らかなピンク色の光を照らし、とても魅力的な風景を作り出します」と教えてくれた。晩秋の朝や夕方には湖面に霧がかかることが多く、なんとも神秘的な風景が広がる。最高の景色を見るには、湿度が高く風の少ない日の午前6時半頃に訪れるのがベスト。トゥエンラム湖畔エリアには無料で入場可能。「無限の道」が見られるのは10月から11月の雨期の間だけ。見たい方はお早めに。
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