浄水器・シャワートイレのある 便利で安心な生活ならNASKへ

依然として成長の余地があるF&B業界 消費者傾向の変化に対応できる企業が勝ち組に

ベトナム経済の強力な回復に対する信頼は長期にわたり著しく減少していたものの、昨年末からの経済の回復の可能性に対しては企業の61.5%が高い期待を示し、将来のF&B業界についても企業の間で楽観的な見方が広がっています。

2023年の食品・飲料業界の動き

世界経済の成長が鈍化する中、昨年は食品・飲料産業(F&B)も多くの課題に直面しました。2023年に入り、インフレに関する圧力は和らぎましたが、経済の後退への懸念が増大しました。ベトナム評価レポート社の調査によれば、F&B業界の企業の84.6%が世界経済の後退を今年直面する最大の課題と認識していました。2つ目の課題は、収入の減少や将来の経済の不安からくる支出の引き締めによる消費者の購買力の低下で、F&B業界の企業の76.9%がこの課題を意識していました。実際にインフレと消費者の購買力低下は企業の利益を圧迫し、企業間の競争が激化した一年となりました。

同社の調査によれば、利益減を報告する企業の割合(41.7%)が、収益減を報告する企業の割合(33.3%)を上回り、一部の企業においては収益が増加しても利益が伸び悩んだことが明らかになりました。しかしその一方で、金利引き下げ政策、国際観光客の急増、従来の流通経路からモダンな流通経路へのシフト等により、コスト削減、資金調達、新しい市場の開拓に成功した企業もありました。F&B企業の売上成長率は一貫して低下したものの、電子商取引(eコマース)は相対的に安定した成長を示し、オンラインで収益を上げた企業は前年同期比で90.0%に達しました。

 

原材料価格も低下し始め、市場の先行きに光明

ベトナム評価レポート社による2023年のF&B消費者調査によれば、自身の家庭の収入が今後12か月で「少し改善しそうである」と57.0%が回答、「非常に改善するであろう」と30.6%が回答しました。消費者の財政状況の改善に関する楽観的な信号は、今後のF&B業界の改善に追い風となるでしょう。モルドールインテリジェンス社は、ベトナムの飲食サービス業界の年平均成長率(CAGR)の予測は比較的楽観的で、2022年から2027年までの期間で8.5%に達する可能性があると見通しています。

長く続く経済不振に伴い消費者の傾向も変化しています。消費に敏感なベトナムの若者層は特に、低価格でありながら品質と安全性の高い商品・サービスを見極める傾向にあります。価格、品質に加え環境に配慮した包装や製品づくりを行うなどの企業努力、消費者からの信頼を獲得するブランディングもより重要視されています。2024年、流通経路や決済システムの拡充、価格設定の最適化、環境問題への取り組み、社会的責任に関する情報の発信、顧客とのコミュニケーションの強化などが企業には期待されています。

引用元: vietnamreport.net.vn 2023年9月19日

 

PAGE TOP