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政治と投資、2つの別視点から捉える 物流業界の展望と克服すべき課題

ホーチミン市物流協会(HLA)が開催した物流フォーラムに出席したNguyen Van Dungホーチミン市人民委員会副委員長、DNSE証券のコンサルティングディレクターHo Sy Hoa氏の両氏には、2024年の物流業界がどのように見えているのでしょうか。

物流産業の発展に寄せられる期待と機会と課題

全国の36.7%を占める9,600社の物流サービス企業が拠点を置くホーチミン市には、将来的に南部および全国の物流ハブへと成長することが期待されています。しかし道路の過剰負荷と老朽化、不均等なインフラへの投資、先進的な技術の導入の遅れ、資金不足など、将来の需要に対応するためには多くの課題があります。

同市の工業貿易部は関連機関と協力し、物流インフラ開発への投資の増加、港湾の保管能力・入出荷能力の向上、情報技術の活用など、物流の発展に向けた解決策の展開を計画しています。東南部地域では、国内物流・国際物流システムの効果的な発展に向けて国際港、国際空港、重要な経済回廊、地域間商業ルートを結びつけることに焦点を当てています。具体的にはロンタイン国際空港に直結した国際物流センターの構築、ホーチミン市における6つの物流センター設立プロジェクトへの投資の呼びかけなどが挙げられます。

 

投資家の視点から見る物流業界の展望

「ここ数年の物流業界の動向は、2つのフェーズに分けることができます。第1フェーズは2022年末から2023年第2四半期までの衰退期です。世界経済の低迷や主要貿易相手国の成長減速が影響し、国内輸出入は急減しました。第2フェーズは、2023年第3四半期以降の回復期です。国内経済の復調と国際貿易の活発化、米国と中国の経済回復が寄与し、9月10月には輸出入額の成長率がプラスに転じました。輸送量と移動距離が前年同期比で11.4%増加し、中でも水上輸送と陸上輸送が高い伸び率を見せました。

回復の兆候はインフラへの投資を加速します。ASEANで4番目となる1,370万TEUの貨物処理能力を有するベトナムの港湾は、スーパーポートプロジェクトへの投資機会を迎えました。ベトナムは3,260kmにわたる海岸線がアジア太平洋地域中心の国際海上交通路上に位置しています。カンゾーのスーパーポートは地域最大の海上輸送システムの拠点、ビンフックのスーパーポートは中国の雲南省と連携するベトナム北部最大の補給基地となります。

IMFは米国、中国、EUの主要貿易パートナーのGDP成長率が2024年に回復すると予測しています。世界経済と国内経済の回復に伴いベトナムの物流業界も今年は成長が期待されます。インフレも政府の目標である4.0%から4.5%の範囲内でコントロールされ、外国直接投資(FDI)の成長も継続されるでしょう。さらにベトナムは16以上の貿易協定に署名、3つの貿易協定を交渉しており、将来的には輸出入も増加するでしょう。物流部門への投資は回復に先駆けた投資といえるかもしれません。」

引用元: tinnhanhchungkhoan.vn 2021年11月29日 / hcmcpv.org.vn 2021年11月29日

 

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