スタジオジブリの名作「千と千尋の神隠し」に登場する「カオナシ」が、サイゴンの歩道に座ってサツマイモを焼いている。この奇妙な光景を目にした人たちは皆「カオナシ」の正体に興味津々だ。
直接アプローチした人の報告により、「カオナシ」のコスプレをしているこの男性の興味深い人物像が明らかになった。彼は30代の北部出身の男性。取材に対し「身元は明かさないでください。私のことは『カオナシ』と呼んでください。焼き芋の販売は夕方以降にパートタイムで行っている仕事です。午後5時にメインの仕事を終えた後に、この場所に来て焼き芋を販売して副収入を得ています」と答えた。コスプレについて尋ねると「焼き芋が売れなくて集客のためにコスプレしているわけではありません。来てくださるお客さんを笑顔にしたい、少しでも幸せにしたいという思いでしています。『カオナシ』として売るようになってから多くの若者が支持してくれるようになりました」と彼は語った。
また日中の仕事に加え、夜遅くまで焼き芋販売の仕事をしなければならない理由を尋ねると彼は、自分の夢や情熱が常に漠然としていてはっきりしていなかったことや、卒業まであと数ヶ月というところで大学を中退したこと、嫌いなことには時間を無駄にしたくないという気持ちなどについて正直に語ってくれた。焼き芋の美味しさやコスプレ以上に、彼の人柄の面白さに惹かれて通うリピーターも多いようだ。木の根元に置かれたボードに書かれた日替わりのメッセージも面白い。
編集ライターB?o
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探している。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!
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