世界的に有名なベトナム産食材といえば、コーヒーとヌクマム(魚醤)。世界中で愛される飲み物と、調味料やディップソースとしてベトナム料理に欠かせないヌクマム。決して相容れることのないように思えるこの2つを組み合わせて観光客を驚かせた人たちがいる。
ダナン市のナムオー(Nam O)村は、数百年に渡り伝統的なヌクマム作りを行ってきた魚醤村。伝統を守りつつ発展を続けるナムオー村の魚醤製造施設の人々が、同村で開催された催しで生み出したのが「ヌクマムコーヒー」である。このユニークな発想は、訪れた多くのベトナム人観光客と外国人観光客を楽しませた。
ユニークなのは発想だけではない。コーヒーに液状のヌクマムを入れるのではなく、ヌクマムから生成させたパウダーをコーヒーに振りかけるという作り方も非常に興味深い。発案者は「ヌクマムアイスクリームからインスピレーションを得た」と話す。伝統的な製法で作られたヌクマムは、タンパク質含有量が高く、高温で加熱すると凝固する。ヌクマムコーヒーはコーヒーの上に塩味を加えたクリームの層を重ね、最後にトッピングとして粉末のヌクマムを振りかけて作る。魚醤とクリームのコクと塩気がコーヒーの苦味を中和し、新しい味が生まれる。添加物や保存料を含むヌクマムでは作ることのできないこのヌクマムコーヒーは、香り高く純粋なナムオー魚醤の素晴らしさを教えてくれる。コーヒーを味わった観光客は「全体が調和していて違和感がない」と驚きを隠せない様子だった。
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探してます。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます！
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