こんにちは!週刊Vetterです。
日本では10万円以上もするフルオーダーメイドのスーツ。ベトナムでは、このフルオーダーのスーツがかなり安く作れてしまうのをご存知でしょうか。
今回ご紹介するのは、意外にもソンベー焼きや雑貨店のイメージがあるKiTO(キト)。実際にVetter編集部がジャケットのオーダーをしながら、その秘密を探りに行きました!
縫製大国ベトナムでオーダーは日本人にも人気
旅行ガイドブックでも取り上げられるベトナムのスーツ&シャツのオーダーメイド。ベトナムでは、サンダルからアオザイ、スーツなど様々なものをオーダーメイドすることができます。
ただ、
- 日本語は通じるが、細かいニュアンスが伝わらない
- そもそも作りたいイメージがよくわかっていない
- 安かろう悪かろうで満足できなかった
などという悩みも聞こえたりします。
今回は、ドンコイ通りで21年目の老舗雑貨店「KiTO(キト)」で紳士服のオーダーメイドを新たに開始したという情報をキャッチし、オーダーメイドスーツの体験取材しました。
KiTOで作るオーダースーツの強み
日本人オーナーの今出さんに、KiTOで作るオーダースーツの特徴について取材しました。
早速ですが、男性用のオーダーメイドスーツを始めたのはどうしてですか?
特にフルオーダーメイドの場合、お客様の体型や好み、日本人が好むデザインなど、その名のとおり細かい要望があります。
そしてようやくご縁がつながり、納得のいく腕が良い職人さんが見つかったため、男性のオーダーメイドスーツを始めることができました。
ホーチミン市には、他にもスーツのオーダーメイドができるお店があると思いますが、KiTOさんのオーダーメイドスーツの強みについて、ぜひ教えてください。
私は元々日本で百貨店の紳士服バイヤーをしていたのですが、その経験を活かし、
- 目利きをした最高級の生地を厳選して仕入れられること
- お客様がスタイルアップして、一番似合う仕立てを提案できること
この2点は、多少なりとも自信を持っています。もちろん、日本語対応できる点も強みの一つかと思います。
在住者の方も旅行者の方も、是非体験してみてほしいですね。
ちなみに、KITOさんでは、どういった服のフルオーダーが可能なのでしょうか?
素材を変えることで、7分丈のパンツや、クールビズにもピッタリなオシャレシャツなど、ベトナムでも日本でも着られる服をお仕立てできますよ。
スーツならではのお作法と、遊びの部分、シーンに合わせた最適な一着を作るなら、「生地」「縫製」「ご提案」の全てが整ったKITOのオーダーメイドにぜひお任せください!納得のいく一着をご提案させていただきます。
実際にオーダーメイドの体験をしてみました
では実際に、Vetterホーチミン営業担当の「タカ」が、初めてジャケットをオーダーした様子をご紹介します。
プライベードでも仕事でも使えるジャケットが欲しいですね。
- 生地選び
- ボタン選び
- サイズ測定
- 【最短3日後~】仮縫い
- 【最短2日後~】完成
①生地&②ボタン選び
今回は違う色で、仕事でもプライベートでも使えるジャケットが欲しいですね。色はあまり重く見えない方がいいかなと思っています。
ゼニアクラス以上の最高級生地で一生モノの大人のスーツを仕立てます。
鏡の前にたって、顔色と合わせながら似合う生地をみていきましょう。
この3色あたりがお顔にもピッタリですね。
今回は、これにしてみようと思います。
ジャケットの襟の端を手縫いする加工です。襟が丈夫になり、湿気やクリーニングなどにも強く、型崩れがしにくくなります。見た目も美しく、高級感のあるスーツならではの証です。
この生地ですと、こちらのボタンの組み合わせは女性ウケがいいですね(笑)
同系色だとこちらのボタン、男性だとこちらの黒系のボタンがしっくりくるでしょうね。
②サイズ測定
今回ジャケットをお持ちになっているので、そちらを着ながら調整してみましょうか。
この時に、できあがりの生地やお客様の体型などから、できあがりの細かい数字を決めていきますよ。
骨格や立ち姿や肩の癖、素材やシーンに合わせて位置やデザインなどを決めていくところは、私たちの腕の見せどころです!
それでは、こちらで仮縫いをしますので、日程調整をしましょう。
あと、このタイミングでお会計をお願いしております。
混み合っているときはご相談させていただく場合があります。
旅行等でお時間がない方は、特急で仕上げることや、ベースのスーツをもとに一発本縫いなどのやり方がありますのでご相談くださいね。
在住者の方は、測定→仮縫い→本縫いの工程が当店としては一番のおすすめです。
③【3日後~】仮縫い
こちらが仮縫いの状態のジャケットになります。
サイズ確認をするので、着てみてください。
肩幅をもう少し調整してもらえると嬉しいです。
では、本縫いで仕上げますね。2日後以降にまたご来店ください。
④【2日後~】完成
きれいにできあがりましたので、着てみてください。
自分では普段選ばない色や素材ですが、今回今出さんに色々とご提案をいただいて、こうして形になったのが感激です。
予算があれば、次回はぜひフルオーダーにしてみたいですね。
【感想】
今回、初めてオーダーメイドのスーツを作りましたが、普段の利用シーンやすでにある組み合わせを想像しながら、オリジナルの生地やボタンを選んだ分、完成品にかなりの愛着が湧きました。今回はジャケットで2万円ほどでしたが、日本で既製品を買うよりもかなりお得だと実感しました。
ご家庭でどうしても洗いたいときは、中性洗剤を使って手洗いや洗濯機の弱水流を使うなど、摩擦が起こらないように優しく洗ってくださいね。
とは言いつつ、リネンはしわの風合いを楽しむ素材でもあります。
肘など気になるところがあれば、そこだけアイロンをかけるのもいいですね。
せっかくなら、長く大切に着たいので助かります。
一番人気はアオザイ風ワンピース
今回は、男性用ジャケットのオーダーメイド体験でしたが、KiTOの一番人気はなんと言っても「オリジナルアオザイ風ワンピース」だといいます。
実はポケットがついていたりと普段遣いをしやすい工夫が随所にあるんですよ。
KiTOの服はどれも着ると体型をカバーしてスタイル良く見えるようにデザインされています。
着こなしやお手入れなど何でもお気軽にご相談ください。下見も大歓迎です!
日本で作るよりも、「良いものを早くお値打ちに」お作りできます。
あなたに似合う最高の一着をお仕立てしますので、是非ご来店くださいね。
いかがでしたでしょうか。オーダーメイドのスーツやシャツを買ったことがない男性の方に参考になればと思い、今回はベッターチームが体験取材をしました。
女性目線で今出氏からアドバイスをいただけるkitoのオーダーメイド。ぜひこの機会に一度試してみてはいかがでしょうか。
店舗情報
KiTO
住所 | 78 Dong Khoi St., Ben Nghe Ward, Dist. 1, HCMC |
電話番号 | 028-3829-6855(日本語可) |
営業時間 | 9:00−21:00 |
FB:KITO Shop | |
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ホーチミンの銀座であるドンコイ通りで今年21年目を迎えた老舗雑貨店。お店の「KiTO」はベトナム人オーナーの愛称からついた名前です。今年2020年9月にリニューアルをおこない、1階の面積は、広さがなんと2倍に。より買い物がしやすいお店となりました。
お店にはオリジナルのハンドメイドバッグや雑貨などの人気商品に加え、伝統的なバッチャン焼きや、ベトナム南部のソンベー焼きのアンティークも取り揃えています。また、百年以上前に作られたアンティークソンベー焼き(非売品)も収集し、国内最大保有数を誇る文化の守り手でもあります。