旧市街とフックタン地区を結ぶオー・クアン・チュオン地区にあるチャン・ニャット・ドゥアット歩道橋が、日常にインスピレーションを与えてくれる、入場料も水も不要の「ゼロコスト水族館」としてSNSで話題になっている。海の世界をモチーフにイルカ、メカジキ、アカエイ、サンゴなどの海洋生物の生き生きとした模型が飾られ、同歩道橋はカラフルなアート空間へと生まれ変わった。ハノイの旧市街までのんびり散歩をしながら創造性溢れる感動的なアート作品に無料で出会えるとあり、創造性と斬新なアイディアを求める多くの若者たちに愛されている。
色鮮やかで躍動感溢れるアート作品を細部までじっくり鑑賞したい方は是非日中に訪れてほしいが、この「水族館」は夜になると、柔らかな海の青い輝きや水面に反射し揺らめく太陽の光を思わせるたくさんの照明でライトアップされ、歩道橋全体が海中深くに沈められたような異空間へと大きく変貌する。その美しさと迫力に誰もが感嘆し、通りすがりの人たちも目を奪われる。アート作品はすべて、ペットボトル、古い漁業用網、ボトルキャップ、缶、プラスチック廃棄物などのリサイクル素材から作られていて、海洋ごみ問題と廃棄物リサイクルに対する一般の人々の意識を向上することも目的としている。インスタレーションアートと環境意識向上のメッセージの融合により生まれた、環境にやさしいライフスタイルの新たなシンボル「ゼロコスト水族館」は、訪れる人々に小さな感動と大きな問題意識を与えている。

こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探してます。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!