ゲアン省西部ホンニャンのエコツーリズム地域で保護飼育されているトラの赤ちゃん「ガオ(Ngao)」が話題になっている。飼育員に頭をこすりつけたり、撫でてほしいとせがむように寝そべったり、構ってもらえないと機嫌が悪くなる様子などを撮影した愛らしい動画が投稿されているTikTokチャンネルは、180万の「いいね」を獲得していてその人気ぶりがうかがえる。
飼育員によると涼しくて過ごしやすい松の丘が、ガオのお気に入りの場所とのこと。ガオは同保護区で育てられた最初のトラの赤ちゃんではないが、驚くほどに人懐っこいことから多くの人に愛されるようになった。ガオの人気により、ホンニャンのエコツーリズム地域への訪問者数は急増。甘え上手なトラの赤ちゃんに会うために遠方から訪れる観光客も少なくない。ガオは生まれた直後から人に育てられてきたため、人に慣れていて、観光客と交流することも厭わない様子。ガオに軽く触れることは観光客にも許されているが、安全を確保するため、抱き上げることは禁止されている。人に育てられること、人と過度に触れ合うことが悪影響になるのではないかとの懸念の声もあるが、動物保護規則に従い、専門家のチームが世話を行っているとのこと。
ゲアン省の観光といえば歴史的遺跡のイメージが強いが、ガオ効果で若者層の観光客も増え、自然観光を促進する大使の役割も果たしている。1頭の動物の存在が、何百万人もの人の心に触れ、多くの変化をもたらすことをガオは証明してくれた。

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