バーデン山の「ひとりでに咲く花」が多くの観光客を呼び寄せる

タイニン省のバーデン山はベトナム南部最高峰の山。カオダイ教の総本山があり、世界最大のロープウェイ乗り場、ベトナムで最も高い位置にある仏像、仏教テーマパークなど見どころも多く、もとより人気のある観光地であったが、ここ数年はSNSなどの影響により知名度が上がり、世界中から多くの観光客が訪れるようになった。旧正月以降は、非常に珍しい「ひとりでに咲く花」を目当てにバーデン山を訪れる観光客が急増した。

TikTokで「ひとりでに咲く花」というキーワードで検索してみると、観光客がバーデン山で撮影した動画が多数みつかる。「ひとりでに咲く花」は高さ3m程の屋外オブジェ。ピンク色と淡い黄色の2種類があり、ロープウェイ駅前の広場に等間隔に全部で10本、円形に配置されている。花の下に人が立つと、大きな花がゆっくりと綻ぶ。大人が両腕を広げたくらいのサイズの花が開く様子はとても優雅で、下に立って見上げるとまるで自分が小さくなったような気分になる。

この花がSNSに登場すると、多くのネットユーザーがどのような仕掛けでこの花がひとりでに咲くのか、不思議に思った。なかには「誰かが離れたところから見ていて、スイッチを押してコントロールしている」という人もいた。実際は花の茎の部分に「魔法の目」(人感センサー)があり人の存在を感知しているといういたってシンプルな仕組みなのだが、魔法のように花が咲く光景は、間近で見ると迫力があり美しく、子供から大人まで多くの人を喜ばせている。

Bao
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探してます。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!
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