Le Mat村で「コブラ」を喰らう!※閲覧注意

ハノイ郊外にコブラを食べさせてくれる村があるとの情報をキャッチ。猛毒で知られるコブラを食べられる機会はそうそうない。どんな味なのか?そして滋養強壮効果が高いのか?期待と不安を抱きつつ、取材班は現場へと向かった。

<旅の総評>(カマタ基準)
行きやすさ★★★★★
記憶に残る度★★★★★
社会科見学度★★★★
美味しい度★★★

コブラを食す!

住宅街の路地裏に突如として現れる「Nhà hàng Xuân Chu」レストランの入口

コブラを食す今回の企画。ネットで調べ、ベトナム人への聞き込み調査から、Le Mat村の「Nhà Hàng Xuân Chu」というレストランでコブラのフルコースをいただけるという情報を得た。「コブラのフルコース」というパワーワードに全会一致で取材が決定する。

館内は広く、通されたのは高級な宴が始まりそうな部屋。この時点で他に客はおらず、不安と期待が入り混じり、みな口数が減る。

レストランは田舎の大きな邸宅を改装した作りで、高級感となぞのダンジョン感がある。「中庭でコブラをさばくのが見られますよ」ということで行ってみると、麻袋からコブラが勢いよく飛び出してくる。長さは1.5mくらい、まるまると太っていて迫力満点!

白コブラか黒コブラかを選べる。今回は白のコブラをチョイス。2.4Kgの活発な動きのコブラが登場。演出なのか、店員が得意げな顔で執拗につつきまわし、コブラを怒らせている。やめてくれ・・・。

 コブラはかま首を持ち上げると「シャー!」と威嚇してくる。手慣れた店員が、頭をギュッと捕まえ、テーブルの角でコブラの歯をへし折る。噛まれても毒が出ないようするための安全対策のようだ。

毒を持った牙を折ってから、生きたまま血、心臓、そして胆嚢を取り出す。

次に、胴の真ん中にナイフを入れて、心臓や胆嚢を取り出し、そしてウォッカの入ったグラスに血を注ぎ始める。この一連のヘビさばき(?)は、脳裏に焼き付く衝撃的な光景だった・・・。

ウォッカと混ぜたコブラの生き血と胆汁

 テーブルに戻ると、切り離されてもドクドクと動いている心臓を生のまま丸呑み。次にウォッカと混ぜた胆汁と生き血を少しずつ飲み干す。精力がつくとのことだが、飲むのに覚悟が必要なのは、言うまでもない。

コブラの骨を油で揚げて、スナックにしたもの。

続いて、スープ、炒め&揚げ料理、骨の唐揚げなど、8品のフルコースが供された。

肉炒め料理。コリコリ食感の歯応えが凄い!

肉は筋肉質で想定通りの歯ごたえ。5人でテーブルを囲んだが、肉の量が多く、食べきることはできず。(正直に言うと、箸が進まなかった)

コブラ肉入りのスープ。塩胡椒の味付けでなかなか美味しい。

重量約2.4キロで300万ドン(調理代込み)というなかなかの値段。これだけは言っておきたい。決して「絶品」といえるものではない。滋養強壮ディナー、そしてエンタメの一つと肝に銘じて訪問してほしい。

コブラ肉入りの春巻き。揚げ春巻きの味に近い。

香草で包まれたコブラ肉の唐揚げ。

ヤマアラシを食す!

予約していたコブラレストランとは別に、Le Matの村人たちへの聞き込みで辿り着いた「Nhà hàng Quốc Phương Trại」レストラン

Le Mat村にある「Nhà hàng Quốc Phương Trại」は地元では人気のようで、土曜の夜は予約客でほぼ満席。入口からレストランエリアまでの道すがら、ヘビや見慣れない野鳥、チョウザメ、ヤマアラシなどの飼育小屋が並んでいる。

Nhà hàng Quốc Phương Trạiは高級店。

土曜の夜は予約のお客さんでほぼ満席。まさかの予想外の人気店・・・。

いずれも調理して食べることができるとのこと。かなり抵抗があったが、店員に勧められ、取材班もヤマアラシをいただくことに。

もっとも、ちょっとかわいそうな気はした……。

 店員が慣れた手つきでガラスケース内で動き回るヤマアラシを捕まえ、スープや炒め料理、焼き料理、蒸し料理など6種類くらいのヤマアラシのフルコースにしてくれる。

店員におすすめの調理方法を聞くと「蒸し」ということで注文した「蒸しヤマアラシ肉」

独特の匂いがあるものの、ヤギ肉のようでもあり、意外にも抵抗なく食せる。

葉っぱに包んで食す!

重さ3.8Kg、640万ドンです。驚くほど高額なお値段だった。

ヤマアラシの内臓スープ。これを「料理」と呼んでいいのかと思うほどに、めちゃくちゃ苦い!

訪問地 Le Mat村

約1000年前にTrung氏を祀ったLeMat寺。

LeMat村はハノイの中心部から10km、タクシーで約30分。今から1000年近く前、皇帝リー・タイ・トン皇帝(Lý Thái Tông、在位期間1028~1054)の王女が乗った船がLe Matを流れる川で難破して、王女が行方不明に。その王女を助けたのが、Hoàng Đức Trung氏という、この地域で蛇を捕獲していた人物。Trung氏は、皇帝からの褒美の金品を断り、そのかわりとして村を作る許可をもらい、Le Mat村が誕生した。

ハノイ中心部から約10km、ふらっと気軽に行くのにちょうどいい距離!?

Trung氏の功績とともに、Trung氏が祀られているのがLe Mat寺で、現在も村の名所。Le Mat村では毎年3月20日から23日にかけてヘビ祭りが開催されているらしい。

地元出身のモデル兼通訳のAnhさん

 ベトナムでヘビ料理レストランを開店するには、特別な免許が必要とされるそう。毒ヘビ調理法だけでなく、保管や養殖方法も遵守する必要がある。また、ベトナムでは、ヘビは高級食材とされ、重要な会食や人生の節目となる宴会で食べるとか。健康に良いことから、骨から肉まで全部位を食すため、一匹の蛇を大人数で分けて食べるのが一般的。

総括

Anhさん、本日はありがとうございました!

 Le Mat村は、ハノイ中心部から約10kmと近くて行きやすい場所。コブラがさばかれるところを目の前で見られるのは衝撃的で、貴重な経験となった。肝心の料理の味は?というと、コブラもヤマアラシも独特のクセがあり、日本人にとってはハードルが高いというのが正直な感想・・・。強くオススメはしないが、もしLe Mat村でコブラを食べることがあれば、一生の思い出になることは間違いない!

店舗情報

Nhà Hàng Trần Bân(コブラ)

Nhà hàng Quốc Phương Trại(ヤマアラシ)

旅程
16:45 ハノイ市内をタクシーで出発
17:15〜18:30 Le Mat村到着 周辺散策
18:30 「Nhà hàng Quốc Phương Trại」レストランでヤマアラシを食べる
住所:tổ 6 Phố Lệ Mật, Việt Hưng, Long Biên, Hà Nội

19:30 「Nhà hàng Xuân Chu」レストランでコブラを食べる
住所:5 Phố Lệ Mật, Việt Hưng, Long Biên, Hà Nội
20:30 Le Mat村を出発
21:00 ハノイ市内到着


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