ベトナム生活の悩みを解決！　住まいに関するリアルな声と専門家からのアドバイス

不動産仲介を行う立場としては、お部屋に付随する問題として水や虫についてのご相談をいただくことがあります。事前に懸念点をお伺いする窓口になることで、不安点を解消したうえでお部屋をご紹介しています。ベトナムの建築物や設備は、日本と比較すると施工が大雑把です。日本では当たり前の暮らし方をしていても、なぜか設備が破損する、建物が劣化するといった事象が起こり得ます。そういった特徴をお部屋をご紹介する段階で伝えられるよう努めています。

水道管の劣化や清掃の問題があるとされています。水道局で作られた水はそこまで悪くないといわれているんです。家庭に届くまでの管理ができていないために、水が汚れてしまうケースが多いと思われます。各事業者に義務付けられていますが、現状うまくいっていないようです。こういった場合は、浄水器をつけることである程度改善できます。
また、水の硬度が高いと黒くなりやすいといわれています。地域によっては水の硬度が高い場合もあるので、そういった場合は水の硬度を下げる機器を取り付けることで改善されることもあります。
それから、洗濯槽のカビが原因となることもあります。カビは浄水器をつけても発生するので、掃除をしっかり行った方がよいです。カビが増えやすい環境を防ぐことも重要だと思います。 

カビが問題で、お部屋自体のにおいが気になるというケースも多いですね。窓を締め切った生活になると、どうしてもカビが増えやすくなります。また、定期的にエアコンの掃除ができていないと、エアコン自体にカビが発生してしまうこともあります。おすすめとしては、年４回きちんとしたエアコン掃除を実施するのがよいと思います。それから、風通りの悪い場所には、扇風機なども活用して空気の循環をつくるのも有効です。特にクローゼットなどは空気が滞留しやすいので、風を送ってあげるとカビが発生しづらくなります。

ベトナムはガスでなく電気でお湯を沸かすのが一般的なので、水をお湯にするまでに時間がかかります。設置されている電気給湯器は物件によりますね。作業員の方やオーナーに改善を求めても、生活文化の違いから、日本人が求める温度が伝わらないケースはあると思います。
ご入居後の改善が難しいため、物件選定時の事前確認が重要です。

ペストコントロールは効果が期待できます。置き型の薬剤もある程度効果は見込めます。ただし、虫が通り道が変わるだけのこともあるため、お部屋のどこが虫の通り道になっているかを見極めて配置することが重要です。

今日は企業の立場ですが、私自身もベトナムに来てトラブルに出くわした経験や、情報がなくて困ったことがあります。

お困りのことがあれば、必要な情報を持っている方につなぐので、すぐご連絡をいただきたいです！

お困りごとに対するアプローチ、必要な情報提供は必要だと感じています。今後はAIを活用して、さらに広く、便利に情報をお届けしたいと考えています。

ベトナムの生活を支える企業様の知識と、駐妻様の生の声をいただける貴重な会でした。普段のサービスや商品を通してのつながりはもちろん重要なものですが、リアルなやりとりを通じて得られる情報は大きなものだったのではないでしょうか。さらなる生活向上の取り組みに役立つ会になりましたら幸いです。今回はすばらしい座談会を本当にありがとうございました。