ホーチミン市 不 動産 協会(HoREA) は昨年末に、2023 年10 か月間における不動産市場に関する報告書ならびに提案事項をまとめ、政府首相、国家銀行、建設省に提出しました。ホーチミン市不動産協会は「不動産市場は 2023 年第 1 四半期に底値ゾーンを通過し、最も困難な時期を乗り越えました。全体的に見て現在の不動産市場は未だ非常に厳しい状況にありますが、時間の経過とともに困難な状況は改善されていく傾向にあります。月ごと、四半期ごとに回復に向かっています」と報告しています
ホーチミン市の不 動産市場の 成 長 率 は、2023 年 第 1 四半 期 は -16.2 %、 第 2 四 半 期は -11.58 %、 第 3 四 半 期 は-8.71%でした。依然とマイナス成長が続いていたものの、第 1四半期から第 2 四半期にかけては 4.62%、第 2 四半期から第 3四半期にかけては 2.87%の回復が連続して見られました。そして第 4 四半期には第 1 四半期と比較して 42.3%の回復を遂げました。同市では、2023 年の第 1四半期から第3 四半期にかけて、1万5,020戸の新規住宅プロジェクトが計画されました。戸数は前年と比較し 1.37 倍に増加したものの調達収益は 4.7%減少しており、住宅・オフィス・商業用途の賃貸市場は未だ厳しい状況が続いていることが数字に表れました。
政府は、住宅の建築コストの50%の資金調達支援、新たな投資方針の承認、土地法に関する多くの政策の導入、1 万戸以上の住宅にピンクブック(不動産権利書)を発行する条件の整備などを進め、「法的問題がある」とされていた 148 のプロジェクトのうち約 30%のプロジェクトについて、解決の進捗を加速化し、不動産市場をより流動的にする支援を行いました。
ホーチミン市 不 動産 協会(HoREA) の Le Hoang Chau 会長は「政府機関、ビジネスコミュニティ、市民、投資家全員が一体となり、ビジネスの再構築と投資の再開に努め、将来の住宅需要に焦点を当てて、住宅価格を適切な水準まで引き下げるための取り組みを結集することが、2024 年後半以降に不動産市場が回復し、再成長するための重要な要因の一つとなるでしょう」と指摘しています。また同氏は、「政 府が行った強力な措置は、各省庁、官僚、公的機関職員に積極的な変化を、企業、市民、投資家には明るい希望をもたらしました。難局を乗り越え、市場が信頼を回復するための刺激となりました。社会全体の住宅需要、特に中所得層・低所得層の住宅需要が大きいことが、不動産市場が早期に回復するための重要な要素のひとつでもあります」と HoREA 会長は強調しています。
引用元: phunuvietnam.vn 2023年11月18日