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世界のゴム価格の変動性が高まった2023年 輸出は引き続き中国市場に大きく依存

2023年11月以降、中国の政策の影響を受け、アジア市場のゴム価格は大きく変動しました。一方で、ベトナム国内の原料価格は比較的安定していました。ゴム価格は2024年初めに回復するであろうと楽観視されています。

ゴム以外の事業の収益に支えられた一年

ベトナムの主要ゴム企業の2023年の利益率は、前年度と比較して良好でしたが、これは他事業からの収入に起因した結果でした。Ba Riaゴムは前年同期比101倍の約41億VNDの財務収入を報告しましたが、これはカンボジアにおけるプラント・採掘・ゴム製品加工プロジェクトに投資する関連会社からの株主配当が主な収入源でした。Phuoc Hoaゴムは産業用不動産分野からの利益増、Tan Bienゴムは財務コストの削減による利益増を報告しました。ベトナムゴム工業グループ(GVR)も、ゴム製品の製造販売の25%増、不動産およびインフラの12%増により収益が6%増したものの、ゴムの総利益率は9.8%減少しました。

「卵を一つのカゴに盛った」輸出市場

インド、韓国、アメリカ、ドイツ、トルコ、台湾、インドネシア、スリランカ、ロシアなどへのゴムの輸出量は、ほとんどが前年同期比で減少しました。しかし、中国、オランダ、アルゼンチン、フランスなど一部の主要市場では依然として成長が見られました。中国は2023年も引き続き主要な輸出市場であり、国内全体の天然ゴムと合成ゴムの輸出総量の99%以上を占めました。2022年の74%よりも大幅に上昇し、過去5年間での最高水準となりました。ベトナムのゴムのほぼすべてが中国向けに輸出されている理由について、ベトナム・ゴム協会(VRA)は、2022〜2023年のベトナムのゴム輸出価格が競合他国よりも低かったためと説明しています。コスト面での優位性とゴム供給の安定性により、中国はベトナムからの半製品ゴムの購入を好んできました。中国は世界のゴム貿易地図で重要な役割を果たしており、中国の経済と自動車産業が期待どおりの水準に達すれば、今後の輸入需要も非常に大きいと予想されます。

原油価格の上昇は、石油由来の合成ゴムから天然ゴムへの転換を促しています。昨年は異例なことに世界中で天然ゴムの生産がピークを迎える時期に、世界の供給に季節的な上昇の兆候が見られませんでした。ベトナム・ゴム協会(VRA)はゴム輸出企業に対し、輸出額を向上させるために原材料ゴムではなく加工ゴムの比率を増やす戦略が必要であると助言しています。

引用元: congthuong.vn 2023年11月25日 / doanhnhanvn.vn 2023年11月28日

 

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