ベトナムグルメトレンド青く透き通った「フエの刺身」って何!?

海藻のようにも見える不思議な形をした「Con nuốc」と呼ばれる青く透き通った食べ物の写真や動画がSNS上に最近多数投稿されている。「フエの刺身」「フエ名物」などと紹介されているこのCon nuốcとは一体何なのか。

Con nuốcは透明で丸い体と小さな触手を持つ軟体動物の一種で、クラゲの仲間。古都フエの市民にとっては馴染みのある夏の珍味なのだが、最近一部のグルメファンによって「フエの刺身」と呼ばれ注目されるようになった。

Con nuốcは通常フエ周辺の汽水域、特にカウハイ湿地やタムジャンラグーンの周辺地域で漁獲される。漁獲時期が短く保存も難しいため、地元の人以外にはまだあまり知られていなかったが、多くのTikTokerやYouTuberがこれに目をつけて食レポを投稿したことで急速に認知度が上がった。色の濃淡は個体の状態によって異なるそうだが、SNS上では色がより美しく見えるように、青い染料を添加した水に入れて写真や動画を撮影している人もいる。鮮やかで涼しげなクリアブルーと、塩気の効いたさわやかな風味は、夏の食卓を飾るのにぴったりだ。

調理法は色々あるが、漁れたばかりの新鮮なものを生のまま塩漬けにするのが最も一般的な食べ方で、ネットショップで1kg当たり19〜20万VND程度で購入できる。実際に食べた人々は「味がはないが、歯ごたえがしっかりしている」「ルオック(肉でんぶ)、香草、青パパイヤなどと一緒に食べると美味しい」と話す。

Bao
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探してます。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!
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