この時期のハノイの旬の料理のひとつに、赤クラゲ(sứa đỏ)が挙げられる。もともとハノイの人々にとっては馴染み深い料理ではあるが、最近ではソーシャルメディアの影響により、ますます多くの人々にその存在が知られるようになり、ハノイの数少ないクラゲ店は以前よりも賑わいを見せている。なかでも、ハン・チエウ通りのクラゲ店は最も人気があり、連日多くの客を惹き付けている。
赤クラゲは元来ハイフォン、タイビンの名物料理であった。この料理がいつ頃からハノイでも人気になったのかは定かではないが、ハイフォン、タイビンを訪れたハノイの人々が故郷に持ち帰り販売を始めてから、多くの人々がこの料理に夢中になった。今では赤クラゲの旬の時期が来るのをハノイの人たちも一年中待ち望むようになった。クラゲはハイフォン沿岸で捕獲された後、スズキ科の木の根等と一緒に専用の液体に漬け込んで保存される。これによりクラゲに美しい赤い色がつく。この保存法は、クラゲが溶けるのを防ぐだけでなく、臭いや苦味も和らげる。
数年前までは、ハン・チエウ通りのごく一部の店だけがクラゲを販売していたが、需要が増えるにつれて、クラゲ店は周辺地域にどんどん増え、現在では通りの向かいのエリアにもクラゲ店が展開されている。週末には、ほとんどの店で客が順番待ちをしている光景が見られる。
クラゲ料理は一食3万5000VND程度でフライドビーンズ、薄切りココナッツ、エビペースト、シソ、ケシの実と一緒に提供される。
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探してます。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!