ホーチミン市3区チュオンサ (Truong Sa) 通り702Aにある小さな店に連日大行列ができている。ソーシャルメディアのレビューをきっかけに、ここ数週間、1日に500食以上売れているという「ナムおじさんのフライドチキンライス」。連日開店時間の午前10時より前から店の前には客が並び始め、開店後30分もすると店の前の歩道は人で溢れかえる。
ナムおじさんのフライドチキンライスの店がオープンしたのは1年ほど前。先週になって急に客足が激増したことに一番驚いたのはナムおじさん自身だ。自家製のタレで下味をつけて揚げた鶏肉は、中はやわらかく、外はパリパリ。大振りのフライドチキンがのせられる炒飯は、鶏脂を使って店頭で豪快に炒め上げている。価格は一食28,000 VND。人気の秘密は自家製ソース。別添えになっていて、食べる際に好みの量をかけて楽しめる。その他、鶏皮のみを揚げた一品も人気だ。
以前は、セキュリティマネージャーとして働いていたナムおじさん。過酷な仕事にもかかわらず給料は低く、思い切って退職を決意した。店を始めて以来、生計は大幅に改善し、家族は喜んでいる。店内で働くのはインシェフを務めるナムおじさん、仕込みや給仕を手伝う妻、娘、いとこ、隣人の計5名。
宅配サービスとの提携はなく、直接店で並ぶのが唯一の入手方法となる。情報が拡散されてからは、ティックトッカーやユーチューバーも続々来店しており、ナムおじさん一家の忙しい日々はしばらく続きそうだ。
編集ライターB?o
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