産業の「首都」として知られ、30以上の工業団地が稼働するビンズオンには、全国の省や都市から多数の労働者が集まる。しかし今年初めから現在までに2万8000人以上の労働者が解雇、約24万人の労働者が労働時間の短縮を強いられており、その傾向は年末にかけて再び高まりをみせている。
ホーチミン市のTy Hung Co.,Ltd.ではこのほど、1200人近くの従業員が職を失った。事前に通知があったとはいえ、年末年始を目前に控えた失業に、多くの労働者は悲しみと不安を隠せなかった。同社は「経済情勢により主要顧客が大きな打撃を受け、受注がゼロに。あらゆる解決策を試みたが、生産活動の回復は叶わなかった」と発表している。労働契約を終了した1185人の従業員の約半数は、再就職が困難な40歳以上の女性であった。
ベトナム労働総同盟の統計によると、今年初めから11月28日までに失業または、何らかの影響を受けた労働者の数は47万2000人以上。そのうち4万1500人以上が失業、43万600人が勤務時間の短縮や日替わり労働、一時帰休、契約の停止を余儀なくされた。
年末に向けて多くの企業がテトボーナスやボーナスを発表し始めた一方で、工業団地では多くの労働者が失業や収入減に悩まされ、正月の帰省もままならない。一昔前であれば比較的高い賃金を目当てに都市部で働くことを選択し、うまくいかなければ田舎に帰るという選択肢もあったが、今は故郷に戻ってもそこで再就職できる保証がない。
編集ライターB?o
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