ダナン市は、アフターコロナで戻りつつある観光客や外出中の地元住民が無料で利用できる公衆トイレを整備する、公衆トイレプログラム「Comfort as home」を始動した。同市のハイチャウ区では、これまでに既に288か所のサービス施設が同プログラムに参加している。
同プログラムは、新しい公衆トイレを設置するのではなく、地域内にある企業、レストラン、ホテル、スパなどが、オープンな精神で自社のトイレを無料で一般開放するというキャンペーンモデルである。同プログラムに参加する対象施設のトイレ、またその周辺には、利用者が一目でわかるよう「Comfort as home」のロゴが入ったステッカーが貼られている。施設の所有者ならびにスタッフも、公衆トイレの使用に関して利用者とコミュニケーションがとれるよう外国語などの訓練を受けている。
同時に、スマホで最寄りの無料公衆トイレを検索できるアプリの実用化も開始された。アプリをインストールすると、モバイル画面に利用者の現在地、プロジェクトに参加しているトイレのある施設の位置情報、所要時間、移動方法が地図上に表示される。プロジェクトに参画した施設の所有者たちは「人道的で有意義なモデルだ。ダナンのような観光都市に適している。ダナンの観光イメージの促進につながることを期待する」と高く評価している。ダナン市の各地区の人民委員会は、サービスの向上を目指し引き続き地元企業や施設等との連携強化を進めている。
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