旅行需要の高まる旧正月前後の季節。定番のダラット、フーコック、サパ、ブンタウではなく、今年は意外にもタイニン省のバーデン山に人が集まった。
元旦だけでなく、学校や仕事が始まった2月中旬以降も、一日に数百から数千人の観光客がバーデン山を訪れた。観光総局の統計によると、今年のテト休暇の9日間にタイニン省を訪れた観光客の数は約59万5千人。宿泊施設の客室稼働率も約65%に達した。理由の一つには、同省がバーデン山周辺観光地の入場料の無料化で観光需要を刺激し、テト休暇期間中の集客を狙ったことが挙げられる。省内の新型コロナウイルスワクチン接種率が高く、地域感染拡大が抑えられていたことも後押しになった。
「山頂にあるアジアで最も高い銅像」「山頂にあるベトナムで最も高い銅像」と認定される、赤銅170トンを使用し建立された高さ72mの仏像も観光の目玉となっている。仏像の土台の中には、テクノロジーを用いて仏教美術を展示するモダンなギャラリーがあり、芸術作品を介して仏教の世界を旅することができる。最新のプロジェクションマッピングテクノロジーを利用した1階のドームホールでは、仏教による宇宙の概念が学べる。仏像の台座部分の最上階となる4階は、仏の遺物が保管、展示される聖域となっている。そして山頂には1万5千本以上のチューリップが鮮やかに咲く。
この時期のタイニンは暑さが厳しいが、美しい風景が眺められる低コストの観光地として、その魅力は申し分ない。
編集ライターB?o
こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探している。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!
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