ベトナムで駐在生活をしていると、日常の“あるある”がそのまま会社運営やISOの考え方に通じることがあります。会議室は冷蔵庫みたいに寒いのに、外は灼熱40℃。昼休みは社員みんなで机に突っ伏してお昼寝。誰に何を頼んでも「できます!」と笑顔で返ってくるけど、結果的に誰の担当か分からない…。
そんな中で「ISO9001をどう運用するのか?」と考えると、妙にリアルに見えてくるのです。
本日は、4.1 組織の状況/4.2 利害関係者のニーズと期待/4.3 適用範囲の決定/4.4 品質マネジメントシステム及びそのプロセスをテーマに、ベトナム駐在員が日々体験する“ベトナム生活あるある”を交えながら、ISO9001の本質を探っていきます。
4.1 組織の状況
「エアコン効きすぎ問題 ― 外は40℃、中は冷蔵庫」
まず駐在員が直面するのは「エアコン効きすぎ問題」。外は40℃の灼熱、汗だくでオフィスに入った瞬間、冷気がドーン!「ここは食品倉庫ですか?」とツッコミたくなるほどの温度差に襲われます。
現地社員たちは慣れた様子でカーディガンやストールを常備。日本から来た駐在員は「なんで真夏に長袖?」と最初は疑問に思いますが、数週間後には自分も上着を羽織っているのだから適応力とは恐ろしいものです。そして会議室はさらに寒い。結果として「このままだと凍死する…」と誰もが思い、会議が短時間で終わる副作用すらあります。これはこれで効率化かもしれません。
4.2 利害関係者のニーズと期待
「昼休みのニーズは“お昼寝”」
ランチ後のオフィスが静まり返るのは、ベトナムでは“当たり前の光景”。社員全員が机にうつ伏せて20分のシエスタ。日本では「やる気がない」と誤解されがちですが、実際は午後のパフォーマンスを最大化する合理的な文化です。
電話をかけても誰も出ない時間帯ですが、それも含めて「お昼休み」というルール。顧客に事前に伝えておけばトラブルにもなりません。ISO的にも、これは立派な“利害関係者の期待管理”です。
4.3 品質マネジメントシステムの適用範囲の決定
「“ここまではウチの仕事じゃない”問題」
プロジェクトの打ち合わせ中、誰かが必ず言います。
・「そこはうちの担当じゃないですね」
・「それはA社がやるはずです」
気づけば、全員が“自分の担当外”。結果、誰もやっていない。これがベトナム企業あるあるの“責任の迷子現象”です。
4.4 品質マネジメントシステム及びそのプロセス
「“言いましたよね?”の無限ループ」
・「昨日言いました」
・「いや、聞いてません!」――
ベトナムのオフィスでは、こんな会話が日常茶飯事。チャットもメールもZaloもあるのに、なぜか記録が残っていない。「プロセス」とは“仕組みの流れを見える化すること”。でも口頭伝達文化の強いベトナムでは、“言った・言わない”でトラブルになりやすい。ISOの世界では、これは致命的。
まとめ
冷房ガンガンの会議室、昼寝タイム、担当不明のタスク、口頭伝達文化――どれも笑い話のようでいて、実はISO9001の根幹に関わるテーマです。ISOは“理想論”ではなく、こうした日常のリアルな課題にこそ生きています。ベトナムの職場で起こる小さな「あるある」を、仕組みづくりのヒントに変える。それが本当の品質マネジメントなのです。
・「ウチのISO、もうちょっと“現地らしく”運用したい」
・「担当範囲を整理したいけど、どこから手をつければいいか分からない」
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| 企業名 | 3A CONSULTING COMPANY LIMITED |
|---|---|
| 事業内容 | ISO認証取得・運用代行サポート |
| 代表者 | LUONG THI THANH HUYEN |
| 資本金 | VND 300,404,000 |
| 電話番号 | +84-857-904-239(ZALO・電話)(日本語・ベトナム語) |
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