ホーチミン市アンカン区のタオディエン通りに平日でも行列ができるガーデンカフェがある。街の喧騒と強い日差しから逃れ、涼しい木陰で味わえるのは、風味豊かな北部のもち米料理。店は早朝から開店するが、午前8時過ぎには店内は満席となり、店の外に順番待ちの列ができる。混雑ピーク時には「受付終了」の看板が掲げられ、がっかりしながら踵を返す人も少なくない。
店主は「ただ飲食する場を提供するだけでなく、感情に寄り添う食体験を提供したいという想いでこの場所を作りました。毎日1000人程のお客さんが訪れてくださり、週末のランチタイムには100人待ちになることもあります」と話す。素朴なホームガーデン風に設計された空間には柔らかな木漏れ日が差し込み、サイゴンの中心部にいながらにして、ハノイの秋の味覚と穏やかな空気を楽しむことができる。同店の一番人気メニューは、ヴォン村産の緑米にインゲン豆、蓮の実、ココナッツの細切り、カリカリに揚げた玉ねぎをトッピングした「蓮の葉もち米」。香り高く爽やかな味わいと、蓮の葉を使ったフォトジェニックな盛り付けが人気の理由。秋のハノイを擬似体験するためとあれば、誰も30~45分待つことは厭わないようだ。
屋外にあるため、雨が降ると足元がぬかるんだり、夕方になると蚊が増えたりと、自然のちょっとした不便さを感じることもあるが、訪れる人々ができるだけ快適なひとときを過ごせるよう、店主は扇風機、虫除け、簡易屋根などを用意して対応してくれている。
住所:Xoi Mem – 28 Thao Dien St., An Khanh Ward, HCMC

こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探してます。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!
































