ハノイ市バーディン区のベトナム美術博物館が、夜間公開イベント「ミュージアムナイト」の第一弾を10月31日に開催した。同博物館は2026年3月まで毎月最終金曜日の夜に、毎月異なるテーマで「ミュージアムナイト」を開催し、同地を夜間の芸術文化交流の場へと変貌させることを目指している。
第一弾となった今回のテーマは「魅力的な秋」。訪問者をアート空間へと優しく誘うきっかけとして、紅葉、ハノイの霧、温かい光に包まれた秋が選ばれた。11月・12月のテーマは「冬の街の物語」「12の思い出」と発表されており、今後も季節、古い街並み、都市の記憶などを通しての芸術探求の旅が続く予定だ。生きたアート体験を提供すべく、夜間の展示空間には様々な工夫が施されている。薄暗い空間に音楽や映像が組み込まれ、新しい感覚や発見が生まれる。照明でライトアップされた作品は、日中とは違う表情を見せる。
「ミュージアムナイト」はただ単に芸術作品を観るだけではなく、来場者に体験と交流を促すイベントであり、ライブデッサンの鑑賞やワークショップなどを通じてアーティストと交流したり、光・音・空間を全身で感じたりしながら、名画家トー・ゴック・ヴァンなどの作品への理解を深めることができる。
博物館の夜間公開イベントはハノイではまだ新しい試み。単なる絵画鑑賞の夜にとどまらず、アーティストの目や四季折々の情緒を通してハノイの美しさを探求するインスピレーショナルな旅への招待状となることが期待される。
住所：ベトナム美術博物館 – 66 Nguyen Thai Hoc St., Ba Dinh Ward, Ha Noi
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