ドンタップ省の「Hidden Sips」は、可愛らしい三角屋根の木製小屋が目印のテイクアウト専門ミルクティー店。客はドアの前に掛けられたメニューから商品を選び、商品名を書いた紙を現金と一緒に「シークレットボックス」に入れるか、QRコードをスキャンして注文。ベルを鳴らして「ドアの向こうの誰か」に知らせ、引換券を受け取って待つ。注文した商品が出来上がると、扉から煙が噴き出し、開いた扉から現れる謎の片手がドリンクを渡してくれる。謎の手はドリンクを渡す際に、ハートのポーズをしたり、手を振ったり、握手したり、一人ひとりの客と楽しいやり取りを繰り広げる。顧客の約60%をZ世代が占めているという。
同店では店員が客と対面でコミュニケーションを取ることは一切なく、客からは店員の顔も、調理の様子も一切見えない。同形態の店はこれまでフィリピン、マレーシア、日本などの国々やハノイでも展開され、多くの若者の好奇心を掻き立ててきた。また対面のやりとりが必要ないことから、コミュニケーションが苦手な人でも負担なく勤務・利用できる店としても、高く評価されてきた。「Hidden Sips」のオーナーは「言葉ではなく行動で(人々を)つなぐことを目指している」と話す。シンプルなように見えるが実は空間構成、装飾、運営、いずれも想像以上に複雑だという。試行錯誤して作られた店舗としくみ、それを魅力的に伝えるSNSアカウントは、地元だけでなく欧米諸国の客も惹きつけるのに役立っている。
住所:140 Tran Ngoc Giai St., Thoi Son Ward, Dong Thap

こんにちは、バオです。フフリット大学日本語学科を卒業してVetterに入社。現在、日本語検定のN1取得に向けて猛勉強中。常にポジティブで、周囲の人を楽しませたいという性格。趣味は料理や映画鑑賞、そしてヨガ。週末は、料理をしたりカフェにいったり市内をサイクリングしたりして過ごす。日本人のベトナム愛がもっと高まるために、現地でホットなニュースや流行、有益なトピックを毎日探してます。もっとベトナムに興味を持ってもらえるようにネタ探しがんばってます!































